俳優のケイリー=ヒロユキ・タガワが死去、75歳 ――『モータル・コンバット』、『ラストエンペラー』に出演
アカデミー賞受賞作『ラストエンペラー』(1987)や映画『モータル・コンバット』(1995)などの作品で知られる俳優、ケイリー=ヒロユキ・タガワが75歳で死去した。関係者によれば、タガワは現地時間12月4日、米サンタバーバラにて脳卒中の合併症により亡くなったという。
ケイリー=ヒロユキ・タガワは、1995年のポール・W・S・アンダーソン監督作『モータル・コンバット』で、シリーズの象徴的な悪役シャン・ツンを演じ、一躍知られる存在となった。2015年のインタビューでは、「『モータル・コンバット』は自分のキャリアを大きく変えた作品です」と語っていた。
東京に生まれたケイリー=ヒロユキ・タガワは、若い頃にアメリカ各地を転々とした後、ロサンゼルスへ移住して俳優としてのキャリアを本格的に開始。同時に独自の武術「中心(Chu Shin)」を指導し、多様なバックグラウンドをもとに唯一無二の演技スタイルを確立した。
そして、1987年にはベルナルド・ベルトルッチ監督の『ラストエンペラー』に張謙和役で出演。同作はアカデミー賞で作品賞と監督賞を含む9部門を受賞し、タガワにとっても飛躍の足掛かりとなった。ケイリー=ヒロユキ・タガワは、当時のことについて「世界トップクラスの監督と、突然中国で仕事をすることになり、とても驚きました。夢が叶ったような体験でした」と振り返っている。
その後も、ケイリー=ヒロユキ・タガワは『007/消されたライセンス』(1989)、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(2001)、『SAYURI』(2005)、『TEKKEN -鉄拳-』(2010)など多くの国際作品に参加。テレビドラマでも『刑事ナッシュ・ブリッジス』(1996)、『HEROES』(2007)、『高い城の男』(2015-2018)、『ロスト・イン・スペース』(2018)など幅広いジャンルに出演した。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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