『M3GAN/ミーガン』スピンオフ映画『SOULM8TE』公開見送り――ユニバーサルがスケジュールから外し、売却を検討
公開まで1か月を切っているにもかかわらず、目立ったマーケティング展開が行われていなかった『SOULM8TE(原題)』は、2026年1月8日公開予定だったが、公開は見送られた。

ユニバーサルは、映画『M3GAN/ミーガン』(2022)のスピンオフ作品である本作を公開スケジュールから外し、現在は他スタジオへの売却(出品)が検討されているという。この判断の背景には、2025年夏に公開された続編『M3GAN/ミーガン 2.0』が興行的に失敗したことがある。同作は、2023年1月にSNSを中心に大ヒットした第1作を支えたホラー要素から路線変更したことが裏目に出た。
ブラムハウス創設者のジェイソン・ブラムは公開直後、ポッドキャスト番組『The Town』の中で次のように語っている。
「私たちは皆、ミーガンをスーパーマンのように考えていた。どんなことでもできると思っていたんだ。ジャンルを変えることも、夏公開にすることも、見た目を変えることも、悪役から善人に変えることもできるとね。そして、人々が彼女にどれほど強く感情移入していたのかを、いつものように考えすぎてしまった」

『M3GAN/ミーガン 2.0』の全世界興行収入は3910万ドル(約60.6億円※)にとどまり、第1作の1億8000万ドル(約279億円※)と大きな差がついた。
※2025年12月17日時点の為替レートで換算
『SOULM8TE』については、これまで一般にほとんど映像が公開されていないが、4月のシネマコンでは会場限定で予告編が上映された。主演はリリー・サリバンで、彼女は深い悲しみを抱える男性(演:デイビット・リスダール)に雇われるAI搭載のコンパニオンを演じている。監督はケイト・ドーランが務め、脚本はジェームズ・ワン、イングリッド・ビス、ラファエル・ジョーダンによる原案を基に執筆された。
シネマコンで披露された映像の中で、サリバン演じるキャラクターは「私を愛してるって言って」と語りかけ、「あなたを私ほど理解できる人はいない」と続ける。さらに「私、悪い子だった?」と問いかけ、女性のライバルと対峙する場面では「そのガールパワー気取り、私には通じないわよ」と挑発的なセリフを放つ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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