坂本龍一、40年越しの肖像 ―― 幻のドキュメンタリー映画『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』4K レストア版、冒頭映像解禁
世界的音楽家・坂本龍一の若き日を記録した幻のドキュメンタリー映画『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』4K レストア版が、2026年1月16日(金)より全国順次公開される。1985年の制作から40年の時を経て、最新の4Kレストアによって鮮やかに甦った本作。このたび、その冒頭映像が解禁された。
▼“音の鳴るおもちゃのカメラ”と坂本龍一の素顔
解禁された冒頭映像は、撮影当時、監督エリザベス・レナードから手渡された“音の鳴るおもちゃのカメラ”に夢中になって遊ぶ、坂本龍一の無邪気で楽しげな姿から始まる。ステージ上やレコーディングスタジオでは見ることのできない、「教授」の日常と素顔を切り取った、極めて貴重な瞬間だ。

続いて映し出されるのは、作曲家クロード・ドビュッシーの言葉として知られる「私が手がけているのは、20世紀を直接生きた人々ではなく、その次の世代 ――“孫たち”によって初めて理解される音楽」(=“I am working on things that will only be understood by the grandchildren of the twentieth century.”)。そして、ジャン=リュック・ゴダール監督の映画『勝手にしやがれ』(1960)へのオマージュとなるシーンだ。
【動画】『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』4K レストア版 冒頭映像
▼ドビュッシー、ゴダール…革新者たちへの敬意
坂本龍一は、インタビューや著作の中でたびたび「ドビュッシー以降の音楽」に言及してきた。20世紀以降の現代音楽、アンビエント、電子音楽へと連なる潮流の起点とも評されるドビュッシー。そして、従来の映画文法を破壊し、ヌーヴェルヴァーグの象徴として語り継がれるゴダール。
『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』の冒頭は、カルチャーの新しい道を切り拓いた2人の表現者への深いリスペクトが凝縮された印象的なシーンとなっている。
▼映画公開記念ポップアップが都内3会場で同時開催
『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』4K レストア版の公開を記念し、現在都内3会場にて『Tokyo Melody』ポップアップイベントが同時開催中だ。
- ⻄麻布 WALL_alternative(1月10日〜18日)
- 代官山蔦屋書店(1月13日〜20日)
- 109シネマズプレミアム新宿(1月16日〜/終了日未定)
会場では映画に関連した企画展示に加え、ADAM ET ROPÉのカルチャーレーベル「10Culture(テンカルチャー)」とのコラボレーショングッズも販売されている。映画とあわせて体験することで、『Tokyo Melody』の世界観をより立体的に味わうことができるだろう。
映画『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』4K レストア版は、2026年1月16日(金)全国順次公開。
<映画『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』4K レストア版 作品情報>
■監督:エリザベス・レナード
■出演:坂本龍一、矢野顕子、細野晴臣、高橋幸宏
■撮影:ジャック・パマール ■編集:鈴木マキコ ■音楽:坂本龍一 ■録音:ジャン・クロード・ブリッソン
■プロデューサー:ミュリエル・ローズ ■スーパーバイジング・プロデューサー:キキ・三宅
■制作会社:INA、KAB Amercia Inc.、KAB Inc. ©Elizabeth Lennard
1985年|62分|フランス、日本|レイティング:G|日本語、フランス語、英語[英語字幕付き]
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
■公式サイト
https://tokyomelody.com/
■公式X
https://x.com/TokyoMelody_4K
■公式Instagram
https://www.instagram.com/tokyomelody_4k
記事/和田 萌

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