濱口竜介最新作『急に具合が悪くなる』本予告解禁!カンヌ正式出品、パリを舞台に描く魂の出会い
アカデミー賞®国際長編映画賞受賞の濱口竜介監督が、日仏の実力派俳優を迎えて放つ最新作『急に具合が悪くなる』。このたび、メインビジュアル・本予告・場面写真3点が一挙解禁された。第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門への正式出品も決定しており、国内外から注目を集めている。
▼カンヌ・コンペ選出!濱口竜介最新作『急に具合が悪くなる』本予告が解禁

『急に具合が悪くなる』の舞台はパリ。パリ郊外の介護施設を率いるフランス人女性と、がん闘病中の日本人舞台演出家という、同じ名前を持つふたりの女性の出会いを描く。国境も言語も異なるふたりの魂が交わっていくさまを、濱口監督が独自の語り口で切り取った作品だ。
【動画】『急に具合が悪くなる』本予告
解禁された本予告は、岡本多緒演じる舞台演出家・森崎真理の「私、進行がんで余命半年って言われて……急に具合が悪くなるかもしれないって」という告白から始まる。その言葉をステージから静かに見つめるのが、ヴィルジニー・エフィラ演じる介護施設長のマリー=ルー・フォンテーヌだ。
「現場の仕組みを変えないと、介護は変わらない」と施設内で理想のケアを追い求めるマリー=ルーと、「余命わずかなんて信じられない」とこぼされるほどの生命力を放つ真理。対照的なふたりが引き合うように距離を縮め、「あなたともっとたくさん話したい」「怖い?……死ぬこと」と、パリの風景の中で静かな対話を重ねていく。

予告後半では真理が芝生に崩れ落ちる場面が映し出され、物語が緊張感を帯びていく。「認知症、老い、死……どれも解決できない」という台詞とともに涙ぐむふたりの姿、そして「悪あがきしようよ 一緒に」というつぶやきが重なり、生と死を見つめる本作の核心が浮かびあがる。
助演には、第37回東京国際映画祭最優秀男優賞を受賞した長塚京三が、真理が演出する一人芝居の俳優・清宮吾朗を演じる。予告には「我々が開くのはこの世界の新たな可能性だ」という力強いセリフが刻まれている。また、黒崎煌代が自閉スペクトラム症の少年・窪寺智樹を演じ、穏やかな眼差しで空を見上げる姿が印象的に映し出されている。
▼メインビジュアルと場面写真も初公開

メインビジュアルは、夜のセーヌ川沿いを背景にマリー=ルーと真理が並んで佇む構図。「この魂の出会いが、世界を変える」というコピーとともに、ふたりの静かな絆が伝わるデザインに仕上がっている。
場面写真3点は、マリー=ルーが入居者にユマニチュード(人間らしいケアを重視するフランス発祥の介護技術)を実践する場面、真理とマリー=ルーの抱擁、そしてマリー=ルーが智樹と真剣に向き合う場面で構成されており、本作が描く「ケア」と「魂の交流」というテーマを映し出している。

濱口監督のカンヌ国際映画祭コンペティション部門への選出は、『寝ても覚めても』(2018)、脚本賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』(2021)に続き3度目となる。近年は『悪は存在しない』でヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞、『偶然と想像』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞するなど、世界三大映画祭すべてで主要賞を獲得している。
映画『急に具合が悪くなる』は、6月19日(金)より全国ロードショー。
<映画『急に具合が悪くなる』作品情報>
■監督:濱口竜介 ■原作:宮野真生子・磯野真穂著『急に具合が悪くなる』(晶文社)
■脚本:濱口竜介 ルディムナ玲亜
■出演:ヴィルジニー・エフィラ 岡本多緒 長塚京三 黒崎煌代
■製作:Cinéfrance Studios, オフィス・シロウズ, ビターズ・エンド, Heimatfilm, Tarantula ■配給:ビターズ・エンド
■提供:Soudain JPN Partners フランス=日本=ドイツ=ベルギー合作|196分|カラー|1:1.5
■公式サイト:www.bitters.co.jp/soudain ■公式X:@FilmAOAS
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記事/和田 萌

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