ジェームズ・ボンド役の最終選考が開始!『007』俳優に求められる“演技力以外の重要な資質”とは?
『007』シリーズの新作で、次期ジェームズ・ボンド役を演じるキャストを選出する最終スクリーンテストがロンドンで始まった。ボンド役に選ばれた俳優は、キャリア最大のチャンスをつかむことになる。しかしボンド役には、演技力やアクションの上手さ以外にも、求められる「必須条件」がある。
10年以上続く重責――ジェームズ・ボンド役俳優に求められる「協調性」と「プロ意識」
このスクリーンテストでは、主に「スタント」「カメラの前での見映え」「セリフの演技」がチェックされると報じられている。しかし、ボンド役の判断材料はこれらだけではない。プロデューサー陣は、ボンド役の俳優に「協調性の高さ」を求めているという。
ボンド役は、極めて大きな責任を伴う仕事だ。この役を演じる俳優は、10年以上にわたって最高水準のプロ意識を保たなければならない。さらに、今後のキャリア全体を通じて、「ジェームズ・ボンド役」の一人として名を刻むことになる。そのため、ジェームズ・ボンドの顔に泥を塗るような行動を取らない、プロ意識の高さが必須条件となっている。
例えば、政治について物議を醸すような発言をしたり、家庭内トラブルを引き起こしたり、公の場で騒ぎを起こしたりするような俳優は避けられる。
さらには、『007』シリーズの「アンバサダー」としてファンに敬意を持って接し、シリーズの新作が発表されるたびに巻き起こるメディアの“お祭り騒ぎ”にも、好意的に対応できる俳優が望ましい。撮影現場の裏側でも周囲に不快な思いをさせない人物であれば、完璧だろう。
特に製作チームは、作品の公開後に俳優のスキャンダルが明らかになるような事態は、何としても避けたいと考えているようだ。過去には、ジョナサン・メジャースがマーベル作品に出演した後、暴行などの容疑で逮捕された例がある。その後、すでに発表されていたマーベル映画の企画が白紙に戻る事態となった。
『007』シリーズでは、『女王陛下の007』(1969年)で、ほとんど演技経験のなかったジョージ・レーゼンビーがボンド役に起用されたが、彼はこの1作を最後に自ら降板を申し入れた。同シリーズの伝説的プロデューサーであるアルバート・R・ブロッコリは、レーゼンビーの起用について、「16年間で最大の過ちだった」と語ったという。ブロッコリは、レーゼンビーを「成功を受け止めることができなかった。実に傲慢だった」と評している。
次期ボンド役の行方は?ジャック・ロウデンとカラム・ターナーが有力か
米『ハリウッド・リポーター』などの報道によれば、ブックメーカーが本命視しているのはジャック・ロウデンとカラム・ターナーの2人だ。それぞれに明確な強みがある一方、懸念材料も存在する。

ロウデンは、Apple TVのドラマシリーズ『窓際のスパイ』(2022年~)で、イギリスの情報機関MI5に所属する諜報員役を演じ、親しみやすい魅力を発揮している。同作はドラマ、アクション、ロマンス、スタントが盛り込まれており、『007』に近い特徴がある。
しかし、ロウデンが演じるリバーはボンドとは異なり、どこか控えめな雰囲気を持つキャラクターだ。もしロウデンがボンド役を演じることになれば、良い意味で「普通」の空気をまとった、新鮮なボンド像が生まれる。脚本家にとっても、長年親しまれてきたボンドというキャラクターを、新たな角度から描くきっかけになるだろう。
一方のターナーは、ハンサムで洗練され、品格と色気を備えた、従来のボンド像にぴったりの容姿を持っている。それこそが彼の最大の強みだ。しかし、より新しいボンド像を求めるのであれば、その“完璧すぎるルックス”が弱みになる可能性もある。
そのほか、ジャック・オコンネルとジョシュ・オコナーもボンド役候補として報じられている。しかし、この2人は名前が似ているため、情報をリークした関係者が2人を混同している可能性があるという。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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