著名なイラン人監督ダリウシュ・メールジュイ氏が妻とともに自宅で死亡 現地報道

ダリウシュ・メールジュイ氏 写真: ©CHUNG SUNG-JUN/GETTY
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著名なイラン人監督ダリウシュ・メールジュイ氏(『牛』ほか)が、妻ともに自宅で刺殺体となって発見された。現地メディアが15日、報じた。

IRNAニュース局によると、メールジュイ氏は妻のヴァヒデさんとともに首に複数の切り傷がある状態で娘に発見されたという。現場はテヘラン郊外の自宅だった。

83歳で死去したメールジュイ氏は“ネオ・リアリスティック”的な作品で最も知られ、70年代初頭のイラン映画界において新たな波を生み出した。71年のヴェネツィア映画祭受賞作『牛』以来、数々の国際的な映画祭で表彰。2002年に『To Stay Alive(英題)』でカンヌ映画祭の「ある視点」部門、1993年に『サラ』でサン・セバスティアン映画祭最優秀賞に輝いた。

他のイラン人監督と同じく、メールジュイ氏も政府による検閲と戦ってきた。テヘランのイスラム政権を公に批判し、昨年は遺作『A Minor(英題)』を禁止した政府を非難する動画を投稿していた。

国内メディア・IRNAによると、当局は殺害事件を捜査するとしながらも、動機については推測を控えるという。メールジュイ氏の妻は最近、SNS上でナイフによる脅迫について明かしていた。

※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌

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