アン・ハサウェイ、クリステン・スチュワートら主演の話題作がズラリ、ハピネットファントム・スタジオがA24と独占パートナーシップ契約で合意

映画会社ハピネットファントム・スタジオ(本社東京、代表取締役社長:小西啓介)は31日、米ニューヨークを拠点とする独立系映画スタジオA 24 Films LLCが製作するなど世界配給権を所有する新作映画について、独占的に国内配給を手掛けることなどを盛り込んだ独占パートナーシップ契約を締結することで合意したと発表した。

ハピネット社はこれまで、A24が手掛け2017年の第89 回アカデミー賞で作品賞など3部門を制した「ムーンライト」や、日本での興行収入が北米を除く全世界で1位を記録した20年「ミッドサマー」などを配給し、信頼関係を築いてきた。今回の独占パートナーシップ契約を通じて、A24のクオリティの高い話題作を安定的に確保できることに加え、自社製作映画を含むコンテンツや日本のクリエイターをA24に紹介することができ、日本映画の新たな可能性を広げることにもつながる。

一方のA 24は劇場配給・宣伝のみならず配信、テレビ販売、パッケージ流通などの二次利用の領域まで一気通貫で手掛けるハピネット社との独占パートナーシップによって、マーケティング戦略の意思統一とブランディングのさらなる構築が可能だと判断した。

将来的には両社による合作映画の製作、ハピネット社が手掛ける日本映画の海外展開なども視野に入れている。

A24の今後のラインナップは、ザック・エフロン、ジェレミー・アレン・ホワイト出演の「The Iron Claw」(原題、以下同)、ジョナサン・グレイザー監督の「The Zone of Interest」、ニコラス・ケイジ主演の「Dream Scenario」、アン・ハサウェイ、ミカエラ・コエル出演の「Mother Mary」、オーランド・ブルームとピート・デヴィッドソン出演の「Wizards!」、キルスティン・ダンスト、カイリー・スペイニー、ワグナー・モウラ出演の「Civil War」、クリステン・スチュワート主演の「Love Lies Bleeding」、ヒュー・グラント主演の「Heretic」など話題作がめじろ押しだ。

ハピネット社はA24専用の新レーベルを立ち上げることも検討中で、小西氏は「A24が今後、どういった作品を手掛けるのか非常に楽しみで、その全ての作品の国内配給を手掛けることにワクワクしています。また、日本映画や日本のクリエイターの可能性を広げていくことにも大きな期待を抱いています」とコメント。A24も、「この関係性が次のフェーズに進むことに非常に興奮しており、日本の観客のみなさんとより深い関係を築いていくことを楽しみにしています」と声明を発表した。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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