「ゴジラ-1.0」北米プレミア開催、7年ぶり本家上陸にファン600人が熱狂

ゴジラ70周年記念映画「ゴジラ−1.0」の北米プレミアが10日、ロサンゼルスのDGAシアターで行われた。山崎貴監督と主演の神木隆之介(30)が参加し、レッドカーペットに登場すると現地のファンから熱烈な大歓声が沸き起こる歓迎を受けた。

ハリウッドのウオーク・オブ・フェイムにもその名が刻まれている、日本が世界に誇るキャラクター。米国でも14年「GODZILLA ゴジラ」が興行収入2億ドルを超える大ヒットとなるなど、「モンスター・バース」としてシリーズ化されている。

本家ゴジラの米上陸は7年ぶり。開場前には200人近くが行列をつくり、自作のオリジナルTシャツを着たファンの姿も。19年「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のマイケル・ドハティ監督、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」などに出演の俳優セス・グリーンも駆けつけるなど、約600人が集結した。

上映は、冒頭の東宝のロゴマークから歓声が上がる熱気で、ゴジラが姿を現すと盛大な拍手とともに「ウォー」という地鳴りのような声が上がった。

以降も歓声は鳴りやまず、クライマックスでは観客のボルテージは最高潮に達した。スタンディングオベーションで称えられた山崎監督は、「最高でした。いつか自分の映画を米国で見せたいと思っていた。それがゴジラで。こんなご褒美があっていいのかな」、神木も「泣きそうなくらい感動した」と声を弾ませた。

神木は、上映後のティーチインで「皆さんのゴジラへの愛のレベルが違う。神さまが出てきた時のようで、もう崇拝ですよね。特別な1日になりました」とファンに感謝。山崎監督は、「途中からゴジラを倒そうとする人間を応援する声に変わったのが分かった。日本製もやるな、と思ってくれたと思う」と満足げに話した。ドハティ監督も「アメイジング。続編は作らないのかい?」と祝福した。

北米では12月1日、実写の日本映画として最大規模となる約1500館で封切られる。山崎監督は、「今日のリアクションを見て、楽しめることは十分に分かった。数字は後からついてくると思う」と自信のほどを語った。

さらに、アカデミー賞の対象となるため、山崎監督のVFXによる特殊効果賞などへの期待が膨らむ。だが、「条件がそろったので、形としては並べるわけですよね。うっかりくれたらうれしいですね」と控えめに期待した。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴⽊ 元

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