2023年の国内映画興収が上昇、『ゴジラ-1.0』とアニメ作品が後押し

『ゴジラ-1.0』写真: TOHO

日本映画製作者連盟(映連)が30日、2023年の国内映画興収が4%増の2215億円だったことを報告した。

上昇の理由には主に、アニメ作品の強力なラインナップと、劇場への客足の回復が挙げられる。また、ハリウッド映画も市場占有率31%と、前年に引き続き数字を維持した。

2023年の興行収入ランキングの第1位は、『THE FIRST SLAM DUNK』で158.7億円。次いで『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が140.2億円、そして『名探偵コナン 黒鉄の魚影』が138.8億円で第3位だった。

100億円を上回ったのはこの3作品のみだったが、全体の興収は過去最高だった2019年の2610億円に次ぐ2位だった。

そして、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が88.4億円で第4位にランクイン。さらに、唯一ハリウッド映画でトップ10入りした『ミッション: インポッシブル/デッドレコニング』は54.3億円だった。

東宝の社長・松岡宏泰氏によると、『ゴジラ-1.0』、スタジオジブリ作品、そして「名探偵コナン」シリーズを配給する同社のグループ興収は、初めて1000億円を突破したという。

また同氏は、『ゴジラ-1.0』が北米でヒットした理由について問われると「ゴジラという名前の知名度の高さ、そしてハリウッドのストライキが原因で、競合作品が少なかったことが利益をもたらした。さらに、配信プラットフォームの発展により、海外の観客が字幕を読むことに対し抵抗を感じなくなった」と見解を示した。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。翻訳/和田 萌

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