1位はあの作品!米THRが選ぶ「1作目よりも優れた続編映画15本」
米『ハリウッド・リポーター』が、前作を凌駕した過去20年のベスト続編映画15本を選出した。
80年代以降、続編はハリウッドを支える基盤となり、そのポップカルチャー・芸術的価値に対する世論も変化。今日では、良くも悪くも世界で最も興行収入を上げた映画の大部分を続編が占める傾向がある。それでも、ヒット作の続編を作るのは簡単なことではなく、オリジナルが偉大な作品である以上、続編をより優れたものにするのはさらに難しい。
今年の夏も、例年と同様、新作映画には『バッドボーイズ RIDE OR DIE』(公開中)をはじめ、『インサイド・ヘッド2』(8月1日公開)、『怪盗グルーのミニオン超変身』(7月19日公開)、『デッドプール&ウルヴァリン』(7月24日公開)など、待望の続編が目白押しとなっている。
以下、米THRが選ぶ「1作目よりも優れた続編映画15本」
15.『テリファー 終わらない惨劇』(2022)
14.『デッドプール2』(2018)
13.『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)
12.『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)
11.『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)
10.『LOGAN/ローガン』(2017)
9.『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)
8.『スパイダーマン2』(2004)
7.『猿の惑星: 新世紀』(2014)
6.『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)
5.『ドクター・スリープ』(2019)
4.『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)
3.『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)
『ブラックパンサー』を手がける前、ライアン・クーグラー監督は『ロッキー』シリーズに新たな命を吹き込んだ。古き良き要素と新しい要素を巧みに融合させ、『ロッキー』の新旧ファンを結びつけた。
アポロ・クリード(カール・ウェザース)の息子アドニス(マイケル・B・ジョーダン)は、ボクサーとして名を上げようと奮闘し、隠遁生活を送るロッキー(シルベスター・スタローン)を説得して自分のトレーナーなってもらう。2人の主人公は感情的な旅路を辿り、互いに擬似家族として支え合うようになる。
『クリード』は、世代交代を描いた続編の中でも、最高の作品の1つと言えるだろう。
2.『ダークナイト』(2008)
クリストファー・ノーランによる『バットマン ビギンズ』(2005)の続編は、映画界の風景を変えた。
ジョーカーを演じたヒース・レジャーの死が常に作品に影を落とすことは避けられないが、その輝かしい演技は、今でも俳優の偉業の1つとなっている。
『ダークナイト』は、象徴的なキャラクターたちを新時代のために再構築し、その結果、バットマンの世界や、メディアミックス作品に対する一般の認識を根本的に変えた。影響力という点では、本作は21世紀で最も影響力のある続編かもしれない。
1.『マッドマックス:怒りのデス・ロード』(2015)
ジョージ・ミラーによる『マッドマックス』シリーズ4作目が非常に印象的である大きな理由は、誰もがこのような作品になるとは予想していなかったことだ。マッドマックスは1985年以来映画に登場しておらず、メル・ギブソンが同役を再演するという期待も全くなかった。
『怒りのデス・ロード』は、それ以前のマッドマックス作品とはかけ離れている。シリーズの焦点がマックスからシャーリーズ・セロン演じるフュリオサへとシフトしたことも注目に値するが、ミラーの世界観の構築は素晴らしい。
79歳になったミラーは現在、シリーズの新作『マッドマックス:ザ・ウェイストランド(原題)』を構想中。『怒りのデス・ロード』のスリルを超えるものになるのではないかという希望を与えてくれている。
※本記事は英語の記事から抄訳・編集しました。翻訳/和田 萌
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