三谷幸喜監督『スオミの話をしよう』興収30億円視野のスタートに「オリジナルでは凄いこと」

左から三谷幸喜監督、宮澤エマ、小林隆、瀬戸康史、西島秀俊、長澤まさみ、松坂桃李、遠藤憲一、坂東彌十郎、戸塚純貴
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三谷幸喜監督・脚本の最新作『スオミの話をしよう』が13日、全国372館で封切られた。三谷監督は出演の長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、宮澤エマとともに東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶。上映後の観客を見渡し、「2時間、楽しんでいただけたようで満足しています」と安堵の笑みを浮かべた。

配給の東宝によれば、初日の動員と週末の予約状況から興行収入30億円を狙えるスタートになったと発表。三谷監督は、「これは凄いこと。この作品はオリジナルです。ベストセラーの映画化やテレビドラマのスピンオフでもなければ、アニメでもない。オリジナルが力を持つことで、日本映画を底上げしていくんです」と力説し、胸を張った。

三谷幸喜監督

大富豪の妻スオミが突然失踪し、過去の夫4人が集まりその真相を追っていくミステリー仕立てのコメディ。三谷監督の「演劇のような映画を作りたい」という意向で、出演者は約1カ月の稽古を積んでから撮影に臨んだ。

主演の長澤は、「ほかにはない映画かもしれない。稽古でつくっていった関係性、温かさ、朗らかさが詰まった素敵な作品に仕上がった」と自信たっぷり。三谷監督も、「たくさんの引き出しを持っていて、まだ8つくらい残っていそう。でも、僕が見つけたものは全部引き出した。しかも、NGを1回も出していない」と称えた。

主演の長澤まさみ

西島は、長澤のクライマックスでの演技を「目が離せなかった。綱渡りを全速力で駆け抜けていくようで引き込まれた」と感嘆。松坂も、「見入っちゃいました。知らないスオミを初めて見る瞬間で、手に汗を握っていました」と絶賛した。

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長澤は照れながらも、「できることはやれたと思うけれど、(撮影が)終わった後もああだったかな、こうだったかなと可能性を見いだせる素晴らしい役でした。なかなか冷静には見られないので、私も映画館に足を運ぼうと思っています」と満足げ。三谷監督は、「新作を作るたびに最高傑作のつもりで作っている。俳優と役が一体化して凄い境地に立っています。俳優が輝いている映画が一番なんです」とアピールした。

松坂桃李(左)長澤まさみ(中央)西島秀俊(右)

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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