三谷幸喜監督『スオミの話をしよう』西島秀俊、松坂桃李ら5人が長澤まさみの夫役で出演

「スオミの話をしよう」
「スオミの話をしよう」

三谷幸喜監督・脚本の5年ぶりの新作映画『スオミの話をしよう』に西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎が出演することが分かった。

全員が、主演の長澤まさみが演じるスオミの現在、または元夫という役どころ。西島、松坂、彌十郎は三谷監督の映画は初出演となる。

大富豪(彌十郎)の妻のスオミが突然失踪し、手がかりを求めかつての夫たちを屋敷に集める。それぞれが語る彼女のイメージが全く違い、謎が深まるばかりだが、徐々に実像が浮き彫りになっていくミステリー・コメディーだ。

西島は前夫の神経質すぎる警察官・草野圭吾役で、長澤とは2022年『シン・ウルトラマン』以来の共演。既に撮影は終了し、「監督の圧倒的な演出力、共演者の皆さんの自由でチャーミングな演技に魅了される毎日で、ただただ演技することが楽しい最高の現場でした」と充実感を漂わせた。

二番目の夫で、見えっ張りのユーチューバー・十勝左衛門を演じるのが松坂。髪の毛を緑に染めて撮影に臨み、「見えっ張りゆえに人一倍ポジティブ思考の男。長澤さんをはじめキャストの皆さま、めちゃくちゃ素敵です。毎日、どんな演出が飛んでくるのか、軽妙な掛け合いなどワクワクなことしかありませんでした」と振り返った。

彌十郎は、三谷監督が脚本を手掛けた22年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の北条時政役でブレーク。映画は初参加だったが、「監督はもちろんスタッフ、キャストの皆さんが素晴らしく、とても楽しく気持ちのいい撮影期間を過ごすことができました。自分の年齢を忘れて思い切り演じさせていたので、筋肉痛になったほどです」と語った。

19年『記憶にございません!』など三谷作品には欠かせないバイプレーヤーの小林は、三番目の夫でお人よしの刑事・宇賀神守役。「スオミと新旧5人の夫たちのバカバカしくておかしい物語を一刻も早く見たい。完成を心待ちにしています」と期待した。

最初の夫で、M気質の使用人・魚山大吉役の遠藤は、15年『ギャラクシー街道』以来の三谷組。「脚本を読み始めたら、やっぱり面白い。笑った。笑い転げた。撮影が始まると、監督はさらに新しいアイデアを生み出していった。凄い人です、三谷幸喜さんは」と称えた。

三谷監督が、脚本の執筆前から想定していたという5人の共演が、いかなる化学反応を起こすか注目だ。『スオミの話をしよう』は、9月13日に全国で公開される。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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