英国アカデミー賞(BAFTA)2025:『教皇選挙』が作品賞、最多タイの4部門に輝く
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英国アカデミー賞(BAFTA)が現地時間16日、英ロンドンで開催され、エドワード・ベルガー監督の映画『教皇選挙』が作品賞を含む4冠に輝いた。
レイフ・ファインズ主演の『教皇選挙』は作品賞のほか、英国作品賞、脚色賞、そして編集賞を獲得した。
さらに、ブラディ・コーベット監督のエイドリアン・ブロディ主演作『ブルータリスト』も監督賞をはじめ、主演男優賞、撮影賞、作曲賞を受賞し、『教皇選挙』と並んで最多4部門を制した。
また当日は、主演女優賞にノミネートされていた映画『エミリア・ペレス』のカルラ・ソフィア・ガスコンが授賞式を欠席。ガスコンは過去にSNSに投稿した発言が物議を醸しており、アカデミー賞を含むアワードのキャンペーン活動から撤退している。
一方で同作は今年、助演女優賞(ゾーイ・サルダナ)と非英語作品賞を受賞。ジャック・オーディアール監督は受賞スピーチの最後に、ガスコンに向け「君にハグを贈るよ」とフランス語で伝えた。共演者のサルダナも、スピーチの際にガスコンに感謝を述べた。
以下、英国アカデミー賞(BAFTA)2025の主な受賞結果
作品賞
『教皇選挙』
英国作品賞
『教皇選挙』
監督賞
『ブルータリスト』 ブラディ・コーベット
主演女優賞
マイキー・マディソン 『ANORA アノーラ』
主演男優賞
エイドリアン・ブロディ 『ブルータリスト』
助演女優賞
ゾーイ・サルダナ 『エミリア・ペレス』
助演男優賞
キーラン・カルキン 『リアル・ペイン~心の旅~』
デビュー作品賞(英国人の脚本家/監督/プロデューサー)
『KNEECAP』 リッチ・ペピアット
脚本賞
『リアル・ペイン~心の旅~』 ジェシー・アイゼンバーグ
脚色賞
『教皇選挙』 ピーター・ストローハン
非英語作品賞
『エミリア・ペレス』 ジャック・オーディアール
ドキュメンタリー賞
『Super/Man: The Christopher Reeve Story』
アニメ映画賞
『ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!』
EEライジング・スター賞(一般投票)
デヴィッド・ジョンソン
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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