エミー賞受賞の美術監督E・ジェイ・クラウス氏、98歳で死去

エミー賞受賞の美術監督・セットデザイナー、E・ジェイ・クラウス氏が死去した。享年98歳。クラウス氏は土曜日、ロサンゼルスで亡くなった。

1950年代から70年代にかけて数多くのバラエティ番組で活躍し、30年に及ぶキャリアの中で180以上の作品のセットを手がけた。ボブ・ホープ、ダイアナ・ロス、ミッツィ・ゲイナー、シャーリー・テンプル、ビング・クロスビー、ジェリー・ルイス、エスター・ウィリアムズ、ミルトン・バール、ダニー・トーマス、ジャクソンズ、ドン・ノッツ、ウェイン・ニュートン、キャロル・チャニング、パット・ブーン、ルドルフ・ヌレエフら名だたるスターが出演したテレビ特番にも携わった。

また、『ハリウッド・スクエアズ』や『ローワン＆マーティンのラフ・イン』などのオリジナルセットも担当。『ダイアナ・ロス・スペシャル』『ミッツィ・ゲイナー・スペシャル』で美術監督としてプライムタイム・エミー賞を2度受賞している。

1983年には、独立系プロップ会社として業界最大級の規模を誇るオメガ・シネマ・プロップスを設立。妻ドリス氏とともに30年以上にわたり、世界中から希少で個性的なセット装飾を収集し、現在でも映画・テレビ制作に欠かせないコレクションを築いた。

ロサンゼルス出身のクラウス氏は、第二次世界大戦中に米海軍に従軍し、苛烈な沖縄戦（82日間）にも参加。その後、ペパーダイン大学でデザインを学び、1951年にNBCでキャリアをスタートさせた。

遺族には、娘カーソンさんとその夫バリー・プリチャード氏、2人の孫、2人のひ孫がいる。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

【関連記事】