【訃報】ジョニー・ロドリゲス:ヒスパニック系カントリー音楽の伝説的スター、73歳で逝去

ヒット曲「That’s the Way Love Goes」で知られるヒスパニック系カントリーミュージックの先駆者、ジョニー・ロドリゲスが73歳で亡くなったと発表された。彼は、世界中の何百万人もの音楽ファンに影響を与えた伝説的ミュージシャンの1人であった。
偉大なる音楽的遺産
ジョニー・ロドリゲスは1970年代初頭、わずか21歳でナッシュビルに移住し、マーキュリーレコードと契約を結んだことで音楽キャリアを本格的に開始した。1972年の初シングル「Pass Me By (If You’re Only Passing Through)」は、ビルボードのホットカントリーソングチャートで9位を獲得。その後、1973年には「You Always Come Back to Hurting Me」で初の1位を達成し、同年「Ridin’ My Thumb to Mexico」でも1位を記録した。
デビューアルバム「Introducing Johnny Rodriguez」は1973年にビルボードのトップカントリーアルバムチャートで1位を獲得。同年、カントリー音楽アカデミー賞では最も有望な歌手として表彰され、「Pass Me By」でシングルレコード・オブ・ザ・イヤーにもノミネートされた。
ジョニー・ロドリゲス:先駆的存在としての功績
ジョニー・ロドリゲスはヒスパニック系として初めてカントリーミュージックの主流で成功を収めた先駆者の1人である。「That’s the Way Love Goes」「I Just Can’t Get Her Out of My Mind」「Just Get Up and Close the Door」「Love Put a Song in My Heart」など、ビルボードのホットカントリーソングチャートで計6曲の1位を獲得した。
1979年にはエピックレコードに移籍し、著名なプロデューサー、ビリー・シェリルとの仕事を開始。2007年には、その音楽的功績が認められ、テキスカントリーミュージックの殿堂入りを果たした。
家族の追悼
元妻デビー・マクニーリーとの間に生まれた娘のオーブリー・ロドリゲスは、父の死をソーシャルメディアで発表した。「父は世界中の何百万人もの人々に感動を与えた伝説的なミュージシャンであっただけでなく、その温かさ、ユーモア、思いやりによって周囲の人々の人生に影響を与えた深く愛された夫であり、父であり、叔父であり、兄弟でもありました」と述べている。
「世界は並外れた才能を失いましたが、私たちは取り替えのきかない存在を失いました。この痛ましい時期を共に乗り越えていくために、プライバシーへの配慮をお願いします」とオーブリーは締めくくった。
ジョニー・ロドリゲスは、ヒスパニック系としてカントリーミュージック界で初めて大きな成功を収めた先駆者として、音楽の多様性と文化的意義に大きく貢献した。
70年代から80年代にかけて数々のヒット曲を生み出し、テキサスカントリーミュージックの殿堂入りも果たした彼の音楽的遺産は、これからも多くの人々に影響を与え続けるだろう。
心から冥福を祈る。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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