三池崇史監督、新たなバイオレンス描写の『でっちあげ』に自信「自分のこととして見られる」

左から、三池崇史監督、柴咲コウ、綾野剛、亀梨和也 ©︎The Hollywood Reporter Japan
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三池崇史監督の最新作『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』が27日、全国351館で封切られた。三池監督は出演の綾野剛、柴咲コウ、亀梨和也とともに東京・ユナイテッドシネマ豊洲で初日舞台挨拶を行った。
日本で初めて児童へのいじめが認定された小学校教諭が追い込まれていく、実際の事件に基づく濃密な人間ドラマ。世論や風評によるバイオレンス描写に挑んだ三池監督は、「怖いのは怖いが、悪魔や犯罪者が出てくるわけではない。皆が普通に暮らしている人間であって、何かを守るために生きている。その普通の人間が被害者にも加害者にもなりうるという、自分のこととして見ていただけるはず」と自信のほどを語った。


主演の綾野は、「最初の10分は、凄い勢いのスピード感にワクワクする。エンタメとして楽しむほど、いろいろな答え合わせができる作品です」と解説。「決して怖い映画ではありません」と強調したが、「ただ、氷室律子の目は…」と、柴咲が演じたいじめを告発する母親役には恐怖心をのぞかせた。
その柴咲は、「全然、怖くないですよ。私の目の奥と対じして」とおどけながら釈明。その上で、「物事をはっきり言うタイプの私でも客観的に見て、日和見的で一つの側面だけで、決めつけて判断していたところがあると思い知らされた」と率直な思いを語った。

亀梨は、教師を実名で報道し世論をあおる週刊誌記者という役どころ。「出てくるキャラクター全員が、正義とは何かを問いかけてくる。ボタンの掛け違いによって、ゾクっとする部分もある。僕自身、モヤモヤも含めて生きていくことに関する気づきをもらえた映画です。キャラクターの皆の本気度を受け取ってほしい」とアピールした。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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