福山雅治、自身の発言きっかけの『ブラック・ショーマン』に自信「極上のエンタメに仕上がった」
俳優で歌手の福山雅治が主演の映画『ブラック・ショーマン』の完成報告会が11日、東京・竹芝ポートホールで行われた。
天才物理学者の湯川学を演じた『容疑者Xの献身』(2008)などガリレオシリーズの東野圭吾氏による「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」が原作。今回が4度目のタッグとなり、福山は元マジシャンで謎の解決のためには手段を選ばない神尾武史に扮し、兄が殺された事件の真実を追う。
小説が生まれたのも、福山の発言がきっかけ。「湯川学を演じている中でずっと、彼がもしダークサイドの人だったらどうなってしまうんだろうという思いがあった。幸いにして正義の人だけれど、ダークヒーローっぽい側面もあるのかな、そこにふれて描いた作品もあったらいいですよね、という話をした」と明かした。
神尾とバディを組むことになる兄の娘・真世役は有村架純。役づくりについては、「とにかく父の存在を自分の中に記憶として残すように、(父役の)仲村トオルさんの写真を携帯の待ち受けにしていました。毎日見るものなので、トオルさんの顔があると父が擦り込まれていく感覚があって助けられました」と語った。
2人は初共演で、福山は「力のある方で、非現実的な世界と現実をつないでリアリティを持たせてくれる存在。難しい役だと思ったけれど、最初からブレずにやられていて、神尾の自由度を高くしてもらった」と感謝。有村も、「歩まれてきた歴史、背景が感じられ、持たれている武器を駆使して芝居をされる圧倒的存在。それが映像にしっかり残っています」と最敬礼だ。
田中亮監督は、2人に対し「見事でした。特に2人の掛け合いは撮っているのが楽しく、一見正反対のキャラクターだけれど絶妙にバランスがかみ合って大きな見どころの一つです」と絶賛。「使命は果たせたと思うので、早く楽しんでいただきたい」と期待した。
有村は、「コミュニケーションの希薄さが生んだ、ちょっとしたボタンの掛け違いから起こる事件で、近年の社会的な要素も入っている。迫力も感じてテンポも良く、すてきなエンタテインメントに仕上がっています」と笑顔。福山も「ズバリ、面白い」と同調。そして、「僕もまだ、神尾が善なのか悪なのか分かっておりません。彼の存在がマジックのようになればいい。極上のエンタメに仕上がりましたので、間もなくIt’s Showtimeの始まりです」と自信たっぷりに語った。
『ブラック・ショーマン』は、9月12日に全国で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
【関連記事】
- 2025年公開の邦画まとめ:『鬼滅の刃』最新作も!あの人気漫画の実写化、大ヒット作の続編まで注目作が勢ぞろい
- 映画の原作を今すぐ体験!Kindleで読むべきおすすめ名作コミック&小説特集『国宝』『三体』、注目の新作映画まで
- 『鬼滅の刃』最新映画&グッズ完全ガイド|限定CD・文具・フィギュア・原作コミックまで網羅
- 『ガンニバル』人喰い村を描いた物語が、いかにしてディズニープラスで日本最大の実写ヒット作となったのか?
- ピクサー映画おすすめ20選!2026年公開『トイ・ストーリー5』の最新情報も