はるな愛の激動の半生描くNetflix映画『This is I』18歳の高校生・望月春希を主演に抜てき
タレントのはるな愛が性別適合手術を決意した半生と、その執刀医の絆を描くNetflix映画『This is I』が製作され、2026年2月に配信されることが分かった。主演は18歳の高校生・望月春希をオーディションで抜てき。医師の和田耕治役は斎藤工が演じる。
2008年にエアあやや(松浦亜弥)のモノマネでブレークしたはるなが、大西賢示として性別違和に悩みながら「松田聖子ちゃんのようなアイドルになりたい」という夢を持ち続けた少年期の物語。性別違和を持つ人々の苦悩を知らなかった和田が、賢示との出会い現実と向き合いながら信頼関係を築き、初めて執刀する性別適合手術の1人目の患者となった事実を基に描く。
はるなの著書「素晴らしき、この人生」(講談社)と、和田と深町公美子の共著「ペニスカッター:性同一性障害を救った医師の物語」(方丈社)がベース。2022年の映画『Winny』で注目された松本優作監督が、当時タブーとされていた性別適合手術の扉を開いた2人の決意を赤裸々に映し出す。

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トランスジェンダー当事者も含め幅広い応募者の中から、「繊細な感情表現と突出した存在感」で満場一致で選ばれた望月。演技レッスンやワークショップを重ねて撮影に臨み、松本監督が「とにかくすさまじいです」と舌を巻くほどの熱演を見せた。
元放送作家で実業家の鈴木おさむ氏が企画。妻の「森三中」大島美幸を通じて、はるなと親交があり「愛ちゃんから人生の話を何度も聞いていたので、和田先生の本を読み、この物語と愛ちゃんの話を一緒にしてドラマを作ったら凄く面白くなるのではないか」と、その意図を説明した。
劇中には、1980~90年代のヒット歌謡曲が流れる予定。松本監督は、「『自分らしく生きる』が、この作品に込められたテーマ。笑いあり、涙あり、歌やダンスも満載のこれまでにない新しいエンタテインメントが誕生しました。明日も生きてみよう、とそっと背中を押してくれる、そんな力を持った映画です」と自信を見せている。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan特派員 鈴木元
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