ソフィア・コッポラ、若き日の挫折と女性監督としての道を語る

ソフィア・コッポラ 写真 :Dimitrios Kambouris/Getty Images for The Museum of Modern Art
ソフィア・コッポラ 写真 :Dimitrios Kambouris/Getty Images for The Museum of Modern Art
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映画監督ソフィア・コッポラが、ニューヨーク近代美術館(MoMA)主催の映画功労賞イベント「2025 Film Benefit presented by Chanel」で功績を称えられた。授賞式には、ビル・マーレイエル・ファニングジョシュ・ハートネットジェイソン・シュワルツマン、兄のロマン・コッポラら、彼女と関わりの深い俳優・関係者が出席。父フランシス・フォード・コッポラキルスティン・ダンストからのビデオメッセージも寄せられた。

登壇したソフィアは、映画界入りした当初を振り返り、「1990年代のロサンゼルスでは“あの監督の娘”として見られていた。“ネポベビー”という言葉がまだ注目される前の時代で、私は『ゴッドファーザー』を台無しにしたアマチュア女優と思われていた」とユーモアを交えて語った。彼女は『ゴッドファーザー PART III』でマイケル・コルレオーネの娘メアリー役を演じ、当時は酷評を受けた。

その後、ソフィアは『ヴァージン・スーサイズ』『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』『ブリングリング』などで、女性の視点を繊細に描く監督として高く評価されるようになった。彼女は「当時は誰も私の意見を重要視していなかったが、少数ながら信じてくれる人もいた」と感謝を述べ、父フランシス・コッポラについて「最高の映画教師であり、いつも子どもたちを現場に連れていき、映画の世界を教えてくれた」と語った。

また、「女性が主人公の物語は成立しない」と言われた当時の業界を振り返り、「今は女性監督や女性主人公の作品が増えていることを誇りに思う。女性がもっと権力を持ち、作品を支える側に立てるよう願っている」と力強くコメントした。

イベントではエルヴィス・コステロがライブパフォーマンスを披露。デイヴィッド・レターマンオリヴィア・ワイルドらも来場し、華やかな夜となった。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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