ソフィア・コッポラ最新作『プリシラ』がヴェネツィア映画祭で7分間のスタンディングオベーション: プレスリー本人も感涙

『プリシラ(原題)』写真: ©SABRINA LANTOS

4日、ヴェネツィア国際映画祭でコンペティション部門出品作『プリシラ(原題)』のワールドプレミアが開催された。会場は7分半に及ぶスタンディングオベーションに包まれた。

映画祭の数日前に暫定合意が調整されたことで、ソフィア・コッポラ監督に加え主演俳優のケイリー・スピーニー、ジェイコブ・エローディの出席が可能となった。同作は、エルヴィス・プレスリーとの関係を描いた伝記映画で、会場にはプリシラ・プレスリー本人も登場。スタンディングオベーションが巻き起こるなか、出演者とプレスリーが涙をこらえるような場面も見受けられた。

作品の記者会見で、プレスリーは「自分の人生や愛についての映画を観るのは、非常に辛かったです」と明かし、「でも、ソフィアは素晴らしい仕事をしてくれた。彼女は下調べを行い、私はできる限りすべてを差し出しました」とコメントした。

さらにプレスリーは、エルヴィスと共に過ごした時間について時折涙をみせながら率直に語った。

「望みや恐怖、母親に対する喪失感など、エルヴィスは私に心の内をさらけ出してくれました。そして彼に耳を傾け、慰めていたのは私でした。本物のつながりですね。当時14歳でも、私は年数ではなく人生においてより大人だったのです」「彼と性的な関係はありませんでした。私が14歳だという事実を彼は尊重していたのです。心のつながりが大きくて、それが私たちの関係性だと考えていました」

1985年の自伝『私のエルヴィス』を基にコッポラが監督・脚本を務めた『プリシラ(原題)』は、A24配給で全米公開予定。

※今記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら

Similar Posts