ディズニー、未来を切り拓くパークに600億ドルを賭ける

ディズニーは、ジョシュ・ダマロの指揮の下、パークとエクスペリエンス部門に今後10年間で600億ドルもの莫大な投資をする予定だ。

その投資の武器は、これまであまり活用されていなかったディズニーの人気コンテンツやキャラクターの知的所有権と、全6つのリゾート施設に合わせて1,000エーカー以上の未開発の広大な土地である。

ディズニーは、これらの潜在力を最大限に活用することで、テーマパーク事業を一層拡大し、同社の今後の成長を大きく支える柱に育てていく計画だ。

しかし、この野心的な成長計画の中で、ディズニーは2025年にフロリダで新しいテーマパークを開設するコムキャストのNBCユニバーサルとの競争に直面している。さらに、労働者の賃金、組合化、価格戦略に対する消費者の不満などの問題が、ディズニーにとっての課題となっている。しかし、ダマロは引き続き、ディズニー・エクスペリエンス事業の成長とイノベーションの推進に注力している。

消費財も含むディズニーのパークとエクスペリエンス部門は、同社に一貫して利益をもたらしており、直近の四半期では記録的な収益を達成している。この投資は、特に同社がストリーミングサービスを拡大するにあたって、ディズニーの幅広い戦略の中で重要な役割を果たすこのセグメントを強化することを目的としている。

この投資計画では、パークとクルーズラインでの新しい体験を優先しており、技術の進歩とインフラに多額の資金が割り当てられている。2025年から始まる新しいアトラクションには、アナハイムとオーランドでの拡張、パリの「ワールド・オブ・フローズン」や東京の「ファンタジー・スプリングス」などの国際的な事業が予定されている。

同社は、人気のフランチャイズや消費者の好みに合わせてテーマパークの提供物を戦略的に調整し、ゲストからのフィードバックやマーベル・スタジオのようなコンテンツクリエイターとのコラボレーションから得られる洞察を活用している。ディズニーは、革新的な取り組みを継続的に行い、ゲストをユニークなストーリーテリング体験に没入させることで、競合他社に先んじることを目指している。

経済の低迷やユニバーサル・スタジオからの競争など、課題は山積みですが、ディズニーは先進的な戦略とゲスト体験とイノベーションへの投資により、テーマパーク業界のリーダーとしての地位を維持できると確信している。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。