ゼンデイヤとスタイリスト「ファッション魂の仲間」と語る

スタイリストのロー・ローチとゼンデイヤは、プロ同士の特別な絆を持っている。
ローチは、セレブ向けのスタイリング業界から引退すると発表してから1年を少し過ぎた今、今後の計画について米「ニューヨーク・タイムズ」のインタビューに応じた。インタビューの中でローチは、『チャレンジャーズ』俳優ゼンデイヤとの幾度にもわたるスタイリングについて語った。
「私たちはお互いを『ファッション魂の仲間』と呼んでいます」と彼は語り、続けて「『大きなアイデア、小さな細部』とも呼んでいます。『14着のドレスを着て、着替えて、ウィッグをかぶって、それを取って髪を下ろすべきだ』と提案すると、そして彼女(ゼンデイヤ)は『いや、ドレスは2着、同じ髪型にする』というやり取りをしました」と明かした。
「いわば”脚本”を書くのは私で、彼女は手直しを入れる。私たちは議論し、言い合いになることもあります。でも、ボスは彼女だとわきまえています。彼女も私に敬意と愛情を持っていて、時折私が主導権を握ることを許してくれます」とも付け加えた。
記者がローチは引退しているようには見えないと指摘すると、彼は自分が最も引退していない引退者だと言い、多くの潜在的なクライアントを断ってきたことを明かし、ゼンデイヤには「ノー」と言えないと語った。
また、ローチは引退宣言後の最初の数ヶ月は、自分の仕事がアイデンティティとなっていた事に気付き、葛藤があったとも明かした。
引退した理由として、「ただ疲れていたんです。また、1年前に3歳の甥が亡くなりました。感謝祭の前日に窓から落ちてしまったんです。そんな時でも働き続けていたので、しっかりと彼の死を悼む時間がありませんでした。なので、彼とそして自分自身のキャリアのために、悲しみのプロセスとして時間を取ろうと考えました。私を認めてくれている人たちに、諦めたと思われるのではないかという罪悪感と悲しみを感じました」とも明かした。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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