フランシス・フォード・コッポラ、カンヌ記者会見で『メガロポリス』の1億2000万ドルの予算について語る:「お金は問題ではない」
45年前の『地獄の黙示録』以来、初めてこの映画祭のコンペティション部門に出品した85歳の監督は、記者団からの質問に答えた。
カンヌ国際映画祭で、85歳のフランシス・フォード・コッポラ監督は、コンペティション部門で初上映された最新作『メガロポリス』について記者団に語った。コッポラは自身の1億2000万ドルを投資したこのプロジェクトは、大規模な人事変更を伴う混乱した製作過程に直面した。
これらの困難にもかかわらず、コッポラは金銭的な投資は友情と芸術的努力の重要性に比べれば無関係だと述べた。アダム・ドライバー、オーブリー・プラザ、ジャンカルロ・エスポジートなどの出演者を迎えた記者会見では、現代のアメリカと古代ローマの間の映画のテーマ的な類似点が強調され、社会問題に取り組む芸術家の役割が重要視された。
ドライバーは、この映画を実験的な演劇に似た、ユニークで反逆的なプロジェクトだと表現した。一方、エスポジートは完成した映画を見てコッポラのビジョンに新たな理解を得たと語った。
コッポラはまた、『メガロポリス』の米国内配給がないことについて議論し、従来のスタジオが直面している財政的負担を批判し、ハイテク企業が映画製作の未来になるかもしれないと示唆した。自身のキャリアを振り返り、コッポラは45年前のカンヌで『地獄の黙示録』が混乱の中で最終的に勝利を収めたことを回想した。
自身の映画の権利を所有しているため、作品を再編集する傾向があることを認めつつも、「会話」や「ゴッドファーザー」などの特定の古典作品には満足していると述べた。今後については、すでに新しい脚本に取り組んでおり、映画製作からワイン醸造まで、多様な追求の中で得られた充実感を大切にしていることを明かした。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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