シンシア・エリヴォ、映画『ウィキッド』エルファバ役への思いを語る ―「私が演じることになったのは必然」
俳優のシンシア・エリヴォ(『ウィキッド(原題)』)が18日、米「ロサンゼルス・LGBTセンター」主催のガラで<Rand Schrader Award>を受賞した。
これまでエミー賞、グラミー賞、そしてトニー賞の受賞歴を有するエリヴォ。エンターテインメント業界での功績と、LGBTQ+コミュニティーへの支援活動が称えられ、今回の受賞に至った。
ジェイダ・ピンケット・スミスから賞を受け取ったエリヴォは、スピーチで「私は長い間、“クィアであること”をまるでフェザーボアのように纏い、本当の自分を体現している人々に深く感銘を受けてきました」と語り、自身のアイデンティティーを受容するまでの道のりについて明かした。
「まるで、LGBTQ+コミュニティーをガラスの箱の中から見つめているような気持ちを抱いていました。しかし今、そのガラスは粉々に壊れ、私は広く開放的な空間へと踏み出しました。そこは私にとって、“ホーム”のような場所です」
さらにエリヴォは、不朽のミュージカルを映画化した新作『ウィキッド』で、緑色の肌を持つエルファバを演じることになったのは「必然だったと感じている」と伝えた。
「黒人で、スキンヘッドで、ピアスをしていて、そしてクィアである私が言えるのは、『他者』としての経験が少なからずあるということ。エルファバのストーリーは、抑圧の中で個性や『他者性』を貫くことが、時にどんな意味を持つのかについての教訓的な物語になっています」
そして最後は、「どうか、反逆し、自分らしくあり続けて下さい。また、ありのままの姿で生きることを、周りの人々に促して下さい。人間は時に、少し背中を押してもらうことが必要なのです」と聴衆に語りかけ、スピーチを締めくくった。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/和田 萌
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