フランツ・カフカのロマンス『The Glory of Life（原題）』が世界中で大ヒット

ドイツ人監督のジュディス・カウフマンとゲオルク・マースによるドラマは、カフカ（ザビン・タンブレア）とドーラ・ディアマント（ヘンリエッテ・コンフリウス）の作家人生最後の年の恋愛を描く。

バイヤーたちは、フランツ・カフカとその最後の恋愛について描いた、非常にカフカらしからぬラブストリー『The Glory of Life』に熱狂している。

ジュディス・カウフマンとゲオルク・マース監督によるこのドイツ語のドラマは、著名な作家の生涯の最後の年、40歳で結核のために亡くなる前のフランツ・カフカ（ザビン・タンブレア）とドーラ・ディアマント（ヘンリエッテ・コンフリウス）のロマンスを物語にしている。

オーソン・ウェルズの『審判』（1962年）からスティーヴン・ソダーバーグの『KAFKA/迷宮の悪夢』（1991年）、ミヒャエル・ハネケの『カフカの「城」』（1997年）まで、カフカ作品のほとんどの映画化とは異なり、『The Glory of Life』では不安や実存的な恐怖はほとんどない。ミヒャエル・クンプフミュラーのベストセラー小説を原作としたこの映画は、監督たちが思うカフカの人生で最も幸せな時期に焦点を当てている。

Menemsha Filmsが『The Glory of Life』の北米の権利を獲得し、コンドルがフランス、ウォンテッド・シネマがイタリア、ディビサ・レッドがスペイン、セプテンバー・フィルムがベネルクス諸国の権利を取得。この映画の世界販売を手がけるTrustNordiskも、トルコ（Özen Film）、旧ユーゴスラビア（シネマニア・グループ）、台湾（スワロー・ウィングス）、オーストラリア（ムービング・ストーリー）との契約を締結した。

「この広範な関心は、カフカの並外れた人生とラブストーリーに対する永続的な魅力の証しです」と、TrustNordiskのマネージング・ディレクター、スーザン・ウェントは述べる。

『The Glory of Life』は、配給会社のマジェスティック・フィルムを通じて3月14日にドイツで世界初演された。この映画の公開は、1924年6月3日のカフカの没後100周年に合わせたものである。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。