『インサイド・ヘッド2』全米公開で好調スタート、記録的なオープニング週末興収の見込み
ディズニー&ピクサー『インサイド・ヘッド2』が、金曜日の興行成績で当初の予想を大きく上回る好スタートを切った。
オープニング週末興収の見込みは?
木曜日、前売り券の売り上げが1,300万ドルと好調だったことから、全米でのオープニング週末収入が1億3,000万ドル〜1億4,000万ドル(約204億〜220億円)に達する見通しとなった。2024年公開作品で初めて1億ドルを突破する可能性がある。
アニメ映画としては、過去最高のオープニング記録を持つ『インクレディブル・ファミリー2』(1億8,270万ドル)、『スーパーマリオブラザーズ』(1億4,640万ドル)、『ファインディング・ドリー』(1億3,510万ドル)、『アナと雪の女王2』(1億3,030万ドル)に次ぎ、トップ5に入る記録的な興行収入となる見込みだ。
アメリカ以外の国でも、公開後、水曜日と木曜日の2日間で2,230万ドルの好スタートを切り、南米諸国や一部のヨーロッパ・アジア市場でアニメ映画として最高のオープニング記録を更新する地域が相次いでいる。
新しい“感情たち”の登場、高評価を獲得
また、前作に続き高い評価も集めている。辛口映画評価サイト『Rotten Tomatoes』では、批評家スコアが93%、観客スコアが95%と素晴らしい数字を叩き出している。
ケルシー・マン監督による本作では、主人公ライリーが10代になり、シンパイ(不安感・Anxiety)、イイナー(嫉妬心・Jealousy)、ダリィ(倦怠感・Ennui)ハズカシ(羞恥心・Embarrassment)といった新しい“感情たち”が登場する。
『インサイド・ヘッド2』はピクサーにとっても低迷した数年から脱却できる作品になると予想される。ディズニー経営陣がピクサー作品を一時期ストリーミングサービス(Disney +)配信向けとした決定を払拭できる機会となるかもしれない。
本作の日本公開は2024年8月1日(木)予定。
※本記事は英語の記事から抄訳・編集しました。
翻訳・編集 The Hollywood Reporter Japan – Kai Yamaguchi / 山口 京香
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