Netflix×円谷プロ『Ultraman:Rising』特別上映、山田裕貴「日本発のヒーローに力を貸して」
Netflixと円谷プロダクションが共同製作し、14日に世界配信がスタートしたCGアニメーション映画『Ultraman:Rising』の特別上映会が16日、東京ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で行われた。シャノン・ディンドル監督、ジョン・アオシマ共同監督が来日。日本語吹き替え版の声優を務めた俳優の山田裕貴、小日向文世、早見あかりが上映後のトークショーに出席した。
1966年に誕生した日本を代表するウルトラマンを主人公に、2016年『KUBO クボ 二本の弦の秘密』の原案、キャラクター原案を手掛けたディンドルが監督、脚本を担当。普段は日本でプロ野球選手として活躍しながら、ウルトラマンに変身して地球を守るサトウ・ケンが自身のアイデンティティと向き合う物語。CGアニメーションは『スター・ウォーズ』シリーズなどのインダストリアル・ライト・マジック(ILM)が制作した。
ケンの声を担当した山田は、実際の父親もプロ野球選手(山田和利、元中日・広島)で「自分も父もシャイで言葉は少なかったが、リンクを感じながら声を入れることができた」と満足げ。親子や家族の絆も作品の重要なテーマになっており、「僕も家族が増えたので、俳優の自分とそうではない自分のギャップがありすぎないよう、より自然体でいたいと考えるようになった」と、今年3月に結婚を発表した俳優の西野七瀬との生活の一端を明かした。
ケンの父・サトウ教授役の小日向は、「声ではあるが、ついにウルトラマンの世界に参加できた。俳優としてとても誇りに思う」と大喜び。自らも変身する設定で、「親子で力を合わせてスペシウム光線を放つシーンは良かったなあ」と満面の笑みを浮かべた。
早見は、2022年『シン・ウルトラマン』にも出演。「一生に一度だと思っていたのに、違った形で関われてうれしい。娘がまだ3歳半なので、理解できるまで待って自慢したい」と声を弾ませた。
ディンドル監督は「素晴らしい演技に圧倒された。僕が長年温めていたキャラクターたちを、さらに深いものにしてくれた」と感謝。山田は、「日本への物凄い愛情を感じてうれしかった。ヒーローも人と同じように悩むことがあるので、たくさん共感できる部分があると思う。日本発のヒーローに力を貸してください」と呼びかけた。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元