『インサイド・ヘッド2』が世界で大ヒット、成功の鍵は“多様な観客層”か
公開2週目、アニメ映画で初の1億ドル超え
長年にわたり、ファミリー層と一般観客を引きつけてきたピクサー作品。最新作『インサイド・ヘッド2』(8月1日全国公開)では、その層の厚さが次なるレベルに到達し、北米公開2週目にして興収1億ドルを突破した(公開2週目で1億ドル超えは、北米で史上7作目)。
この記録は、昨年公開の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(9200万ドル)や『バービー』(9300万ドル)を抜き、アニメ映画やPG指定作品としては初の快挙となった。
『デューン2』を上回る…2024年の世界興収首位に
『インサイド・ヘッド2』は、『バービー』以来の必見映画だと多くの人々が口をそろえている。そして、「バーベンハイマー現象」(『バービー』と『オッペンハイマー』をかけ合わせた造語)のように、『インサイド・ヘッド2』と『バッドボーイズ RIDE OR DIE』のコンボは、映画鑑賞全体に火をつけた。これまでの2024年の累計興収は、昨年に比べ25%減少していたが、今やその差が縮まりつつある。
また、『インサイド・ヘッド2』はアメリカ以外でも3億6920万ドルを稼ぎ出し、世界累計興収は7億2560万ドルを記録。『デューン 砂の惑星PART2』(7億1100万ドル)を抑えて、今年度首位となった。
幅広い観客層からの支持
『インサイド・ヘッド2』は、今年初の世界興行収入10億ドルを達成することがほぼ確実視されている。本作には、子供から大人まで楽しめるという利点がある。米PostTrakが6月22~24日の週末に実施した出口調査によると、チケット購入者の40%近くが18~24歳で、ティーンエイジャー(13~17歳)は観客の23%を占めた。
また、『インサイド・ヘッド2』は引き続き、民族的にも極めて多様な観客を引きつけている。「本作は、幅広い年齢層の観客が共感できる多くの要素を持っており、その時代を超えた物語は、観客層の多様性に反映されています」と、米コムスコアのアナリストは見解を示した。
以下、北米公開2週目で1億ドルを突破した作品(コムスコア調べ)
1.『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(1億4900万ドル)
2.『アベンジャーズ/エンドゲーム』(1億4700万ドル)
3.『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(1億1400万ドル)
4.『ブラックパンサー』 (1億1110万ドル)
5.『ジュラシック・ワールド』 (1億600万ドル)
6.『アベンジャーズ』 (1億300万ドル)
7.『インサイド・ヘッド2』(1億120万ドル)
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/和田 萌
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