トム・クルーズ、パラマウントで『デイズ・オブ・サンダー』続編を検討中

トム・クルーズ 『デイズ・オブ・サンダー』写真: Courtesy Everett Collection
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俳優兼プロデューサーであるトム・クルーズは、1990年のNASCARレース映画の続編を模索している。同時に『トップガン マーヴェリック』の続編と、『ミッション:インポッシブル』フランチャイズの将来を考えている。

クルーズは、1990年のNASCARレース映画『デイズ・オブ・サンダー』の続編をパラマウントと話し合っているとのこと。

表面的には、このアイデアはかなり大胆に見える。『デイズ・オブ・サンダー』は公開当時、興行的にヒットしたとはみなされず(製作費6000万ドルで全世界興収1億5700万ドル)、批評家からは賛否両論の評価を受けた。

しかし、1984年の『トップガン』を現代風にアレンジし、復活させた『トップガン マーヴェリック』が2022年の大ヒット作となったように、続編の必ずしも同じ結果になるとは限らない。

パラマウントはかつて、『デイズ・オブ・サンダー』のリブート版をParamount+のテレビ番組として企画したが、クルーズはこの案を却下した。

続編を開発するにあたってキーとなるのはプロジェクトの脚本(スタジオは現在、脚本家候補にコンタクト中)と、62歳の多忙俳優兼プロデューサーのクルーズのスケジュールだ。

クルーズは、『レヴェナント: 蘇えりし者』の次回作をワーナー・ブラザース/レジェンダリーで撮影開始。また、ダグ・リーマン監督の宇宙で撮影予定の映画をユニバーサルで開発中。さらに、『トップガン マーヴェリック』の続編(クルーズとパラマウントはともに最優先課題と考えている)も検討中だ。

ジェームズ・マンゴールド監督による2019年の『フォードvsフェラーリ』の成功、マイケル・マン監督による2023年のレースドラマ『フェラーリ』の成功、そしてブラッド・ピット主演で『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキーが監督を務める来年の『F1』など、レース映画は最近流行っているとも言える。

『デイズ・オブ・サンダー』には、クエンティン・タランティーノをはじめとする熱狂的なファンがいる。 「私が一番好きな(レース映画は)断然、『デイズ・オブ・サンダー』だ」と2013年、監督は語っている。 「笑っちゃうけど、マジで大ファンなんだ。 確かに、この映画には大予算、大スター、トニー・スコットという大監督がいたけれど、初期の(アメリカン・インターナショナル・ピクチャーの)レース映画の面白さがあった。 このジャンルは)真面目にやりすぎるとうまくいかないと思うんだ」。

『デイズ・オブ・サンダー』は、クルーズが11年間連れ添った元妻ニコール・キッドマンと出会った作品としても記憶されている。ニコール・キッドマンは、クルーズ演じるレーサー、コール・トリクルの恋の相手で、神経外科医役で共演した。

そして、脚本家クリストファー・マッカリー監督待望の『ミッション: インポッシブル8』も忘れてはならない。現在、ポストプロダクション段階に入っているようだ。

『ミッション: インポッシブル』フランチャイズの人気は依然として高い。しかし、前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』はマーケティング前の予算約3億ドルに対し、興行収入は期待外れ(全世界で5億6,600万ドル)だった。

前作は、『M:I』の各作品は独立した作品であり、各作品が新鮮な観客に完全に受け入れられるという伝統を断ち切ってしまったことも印象的だ。パラマウントはその後、『M:I 7』のタイトルから「PART ONE」を削除した。新作のタイトルは、パラマウントが『M:I 8』の予告編を初公開する数週間後に明らかになるだろう。

パラマウントは、『M:I 8』をアクションフランチャイズの “最終作 “として宣伝することで、観客の関心を高めようとしている。しかし、クルーズはイーサン・ハントに公の場で別れを告げることに反対している。クルーズが80代になっても『M:I』の映画を作り続けたいと語っていたことを考えれば、驚くべきことではない。

パラマウントは『M:I 8』に非常に前向きで、カンヌ映画祭への出品を強く希望している。カンヌ映画祭での批評家の評判が『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』や『地平線: アメリカの物語 – 第 1 章』などを頓挫させたことを考えると、近年、メインストリームの大予算プロジェクトにはリスクが高いという評判が立っている。

少なくとも『M:I 8』の場合、カンヌ映画祭は『M:I 8』が公開される直前に開催されるため(5月13日から24日まで、『M:I 8』の公開日は5月23日)、フランスからの批評家の非難は、映画がすでにワールドプレミアと国内の批評家による上映を終えているのと同時期か、その直後に来ることになるだろう。

寄稿: Pamela McClintock、Mia Galuppo

※本記事はオリジナル記事から抄訳・要約しました。翻訳/山中 彩果

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