元婚約者が明かしたリアム・ペインとの壮絶な日々
![リアム・ペイン](https://hollywoodreporter.jp/wp-content/uploads/2025/02/GettyImages-1201488984.jpg)
昨年の10月にブエノス・アイレスのホテルで早すぎる死を迎えたリアム・ペインが過ごしたドラッグ漬けの最後の日々は「彼が決して向き合いたがらなかった彼自身の一面」との葛藤によってもたらされた結末だったと彼の元婚約者は『ローリング・ストーン』に対して語った。
火曜日に発売された雑誌の中で、元婚約者はペインを悼みつつ、彼との私生活や彼に対して法的措置を検討したことなどを語った。
- 婚約者が明かすペインとの壮絶な交際生活
モデルで作家のマヤ・ヘンリーは2024年に発表した「実話に基づく」小説『Looking Forward(原題)』の中で、ペイントの壮絶な生活を明らかにしている。小説は2人が2018年に出会って2020年に婚約、破局を経てから2021年に復縁し、2022年に最終的に破局するまでの経緯を赤裸々に綴るものだ。
ヘンリーは『ローリングストーン』に宛てたメールの中で「私は彼を深く愛していましたが、彼はなぜか私を傷つけるようなことをしました。それは私たちが別れた後にも続きました」と、ペインが友人に彼女のプライベートな写真を見せていたことに触れながら語ったうえで、「彼はドラッグを摂取すると、素面の時とは全く別人になってしまいました。いつも何かが起こるたびに、彼がそれをきっかけに改心してくれればいいと思っていましたが、そうはなりませんでした。私は彼に寄り添いたかった。彼を直すことができると思い込んでしまうくらいに私は彼を愛していたんです」と振り返った。
さらに彼女は「私は、彼が自分自身の中で苦しんでいる部分があることを知っていました、それは彼自身、私たちが一緒にいる時でさえ向き合いたがらなかったものです」とし、「結局のところ、私たちの関係を壊したのは裏切りでもドラッグでもありませんでした。私が何年もの間、ないものねだりをしていたということに気がついてしまったのです。彼の苦しみを責めるつもりはありません」と胸中を明かした。
同誌によれば、ペインの苦しみは彼の「性」にまつわるものだったという複数の証言があるといい、「マヤと交際中に彼は男性に性的な誘いのメッセージを送っていた」という匿名の証言を紹介している。また、事件が起きたアルゼンチンのホテルのウェイターが、ペインにドラッグを提供したとして訴追されているが、彼もペインが亡くなった部屋で関係を持ったことを証言している。
また同誌はペインが、破局したのちもヘンリーに対して嫌がらせの電話をかけ続けていたことを明らかにした。彼女はペインが自身のプライベートな写真を拡散していたことを知った際に「法的措置をとる」ことを検討し、弁護士に相談していたという。
- 明らかになる最後の1日の全容
ブエノスアイレスのカサ・スールホテルで亡くなる数日前に、ペインはガールフレンドでインフルエンサーのケイティ・キャシディと会っていた。彼が過ごした最後の数時間は壮絶なものだった。ペインはロビーで喚き散らしたかと思えば娼婦を部屋に呼び、挙げ句の果てには暴れて部屋の備品を破壊したのである。伝えられるところによれば、ペインとバックバンドのメンバーたちはツアー中にホテルのバルコニーから脱走することもよくあったという。
「顔色からして明らかにリアムは変でした」と『ローリング・ストーン』の取材に対し、あるホテル従業員は振り返る。また同誌は、ペインのアルゼンチンにおける友人かつ「保護者」だったと噂される実業家のロヘリオ・ロジャー・ノレスにも直撃している。
ペインが亡くなる数時間前に一緒にいたとされるノレスは取材に対し、「私は彼の友人でした」としつつ「私は彼の医者でも、精神科医でも、弁護士でもありません。そんな仕事は私の手に負えません。それに彼のマネージャーでも、父親でもありません、あくまで友達と言うだけです」と語っている。
ノレスはペインが亡くなる前日の10月16日の朝に彼と会っているが、その際にペインが朝からウィスキーをショットで飲もうとしたのを見て注意したという。また、彼が以前ペインの部屋で「個人的にみた」薬物もペインは持っていないとペインの友人に伝えられたそうだ。
それから30分後にペインは娼婦2人を部屋に呼んだものの、約束していた5千ドルを払わずに暴れて部屋を破壊したため、2人がフロントに通報し、フロントからノレスの元に連絡が入ったようだ。ノレスとカサ・スールホテルの従業員2人がペインの死を巡って過失致死容疑で訴追されている。また『ローリング・ストーン』によれば16日の午後4時ごろにペインがコカインを注文し、女性2人がホテルを去ったのもその時だったという。
連絡を受けたノレスが部屋に戻ると「白い粉にアルミホイル、手作りの吸引パイプ」を見つけたという。彼の供述によれば、粉々になったTVを見て彼は「不快感を覚え」、その場を去った。目撃者によると、ペインはロビーである友人と会うと言っていたが、そこで2つの事件を起こしており、ノートパソコンで何かを見た後に騒ぎを起こし、部屋に連れ戻された。目撃者によればその時の彼は「ひどく震えていて」口から泡を吹いており、「完全にドラッグが回っていた」状態だったそうだ。
ペインの部屋のドアの前には警備員が配置されたが、それから誰も彼の生きた姿を見ることはなかった。
11月に地元の検事局が発表した検死結果によればペインの身体からは「アルコール、コカイン、および医療用の向精神薬」が検出された。現地の判事は証拠が十分としてこの事件の公判を始めるようで、2月11日に控訴審が予定されている。そこで新たな事実が明らかになるのか注目だ。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら
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