ティルダ・スウィントン、映画出演から一時的に離れると語る

ティルダ・スウィントンCourtesy of Getty Images
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木曜日の夜、ドイツの首都ベルリンで、アカデミー賞受賞歴もある俳優のティルダ・スウィントンが、ベルリン国際映画祭の功労賞である金熊名誉賞を受賞。そのスピーチで、世界的な権威主義の台頭を強く非難し、観客を魅了した。

スウィントンは、映画デビュー作であるデレク・ジャーマン監督の『カラヴァッジオ』が1986年の銀熊賞を受賞して以来、この映画祭の常連となった。それ以降、彼女の出演作26本がベルリナーレのさまざまな部門で上映されており、『グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン監督)や『ヘイル、シーザー!』(コーエン兄弟監督)といった作品に加え、芸術的に優れたインディペンデント映画にも多数出演している。

しかし、金曜日の朝、ティルダ・スウィントンが映画業界での40年にわたるキャリアについて記者と語るために席についたとき、驚きの発表があった。しばらくの間、スクリーンで彼女の姿をあまり見られなくなるというのだ。

ある記者が「今後のキャリアでまだ叶えたい夢はありますか?」と質問すると、スウィントンは「それはまさに今、深く考えていること」と答えた。

「月曜日にスコットランドの自宅へ戻ったら、15年ほど待ち望んでいた新たな人生のステージに入ります。それは、何か別のことをする期間です」とスウィントンは語った。「具体的に何かはまだ言えませんが、今年いっぱいは映画を撮らないとだけは言えます。もっと時間が欲しいんです」と彼女は付け加えた。

映画製作を「容赦のない愛人」と表現したスウィントンは、近年、自身が好む芸術的な映画の資金調達や制作方法の変化により、「しばらく鞭打たれるような状況にあった」と語った。

彼女はパンデミック前の時代を「COVID前」と表現し、かつてのインディペンデント映画界は、映画製作者が十分な時間をかけて作品を構想し、芸術的な準備ができる環境だったと振り返る。しかし、現在では「資金調達への不安」によって、過去のクリエイティブなリズムは「強奪戦のような緊迫感」に置き換わり、「私たち全員にとって本当に過酷な状況になっている」と述べた。

「だから私は休みが必要なんです」と彼女は言い、「実際に休みを取ります。静かな時間を過ごして、これからの40年をどうするか考えたい」と語った。

スウィントンのファンの中には「これで映画界引退なのでは?」と心配する人もいるかもしれない。しかし、彼女は完全な引退ではないことを明言した。

「プロジェクトをじっくりと育てる時間が欲しいんです」と彼女は語る。「映画のためのものもあれば、そうでないものもあります。でも、とにかく時間が必要なんです」

この1年、スウィントンはペドロ・アルモドバル監督最新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』や、ジョシュア・オッペンハイマー監督の『THE END』に出演。次回作は、エドワード・ベルガー監督の『The Ballad of a Small Player』で、コリン・ファレルと共演する(同作は昨年、中国・マカオのカジノ都市で撮影を終えている)。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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