2年ぶりにあの3人がカムバック!『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3が配信、サラ・ジェシカ・パーカーらが語る新たな挑戦とシリーズの今後

[※本記事は、『AND JUST LIKE THAT… シーズン3 / セックス・アンド・ザ・シティ新章』のネタバレを含みます。]
大人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(SATC)の続編シリーズ『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』のクリエイターのマイケル・パトリック・キング、そしてサラ・ジェシカ・パーカー、クリスティン・デイヴィス、シンシア・ニクソンらキャスト陣が2年ぶりとなる待望のシーズン3について語った。
シーズン2の最終話では、キャリー(演:サラ・ジェシカ・パーカー)と元婚約者エイダン(演:ジョン・コーベット)がそれぞれ別の道を歩むことになった。エイダンは子育てに集中するため、キャリーに5年待つように求めていた。
米『ハリウッド・リポーター』はクリエイターのマイケル・パトリック・キングと出演者たちにインタビューを実施し、12話構成のシーズン3の展開やシリーズの今後について話を聞いた。
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――――――長期シリーズのシーズン3は、作品が真価を発揮する時期と言えるでしょう。以前『SATC』で同じような経験をされた方もいらっしゃると思いますが、今回も似た感覚でしたか?
マイケル・パトリック・キング:どのシリーズも成長していきます。『SATC』の最初の数年間も、『これで決まりかな?』と思っていました。今回は、全速力で走っています。キャラクターたちは地に足がついていて、トラウマを経験してそれを乗り越えました。夏の街のような感じです―――刺激的で自信に満ちていますが、楽しくて少しリスキーでもあります。今シーズンは、複数の登場人物が感情的に複雑に絡み合う物語です。
長年知っている登場人物たちが今も進化を続け、変化し成長する機会があるというのが気に入っています。それに、素晴らしい俳優陣もそろっているので、様々な側面を見せない理由はありません。楽しさともろさが絶妙なバランスで融合しているんです。
シンシア・ニクソン(ミランダ役):シーズン1は、説明やキャラクター紹介で時間を取られがちでした。シーズン2には悲劇と痛みがあり、その後に喜びとセックスがありました。今は、光と闇の素晴らしい渦があります。コメディ的で喜びに満ちた場所から始まりますが、痛みを伴う出来事の流れもあり、それが予想外の方法で起こります。
クリスティン・デイヴィス(シャーロット役):『SATC』でも、シーズン3ですべてが流れるようになりました。今回も私たちはより地に足がついていて、以前の作品とは違う何かを作り出しています。このシーズンはより広がりがあり、喜びに満ちた感覚があります。
ニコール・アリ・パーカー(リサ役):リサがようやく羽ばたき始めた感覚です。そして今度は、キッチンが用意されています!以前は廊下と寝室とクローゼットだけでしたが、キッチンがあることでより多くの家族の物語が描けます。シーズン1は緊張していましたが、シーズン3ではやっと始まったという感じですね。
サリタ・チョウドリー(シーマ役):最初の2シーズンは寒い時期の撮影でしたが、今回は初めて下着を隠したり毛皮のコートを着る必要がありませんでした。暑いニューヨークが大好きです。汗をかき始めるとメイクが映えるので、今シーズンは街の雰囲気とシーマをより深く感じました。
――――――シーズン3が「脆さ」を描いていることについて、詳しく説明していただけますか?
マイケル・パトリック・キング:人生は脆く、いつでも何かが起こり得ます。キャリーとエイダンが経験していることは非常に複雑で、彼らの物語を書く楽しみはその迷路のようなところと、どの瞬間に観客がどちらの側につくかを考えることでした。キャリーの進化を27年間追い続けて、成長し変化する様子を見るのはスリリングです。
俳優がこれほど長く同じ役を演じ続けるのを見られる機会は、滅多にありません。人生は複雑で困難なものですから、語るべき物語がある限り、フィクションの世界で表現できるのは楽しいですね。現実的にはもっと厳しいこともあるでしょうが、脆さとフィクションは楽しいものです。
サラ・ジェシカ・パーカー(キャリー役):こんなに長くキャラクターを演じて新しい部分を発見するのは、ある意味で2つの人生を生きているようなものです。キャリーは予測不可能で、ときに感傷的かつロマンチックになりますが、それが彼女や他の人のためにならないこともあります。気まぐれな人生を生きながら、真剣さや実質的なものを追求する面も持ち合わせているのです。
――――――キャリーとエイダンは、シーズン2の終わりに遠距離恋愛になりました。2人のロマンスを中心に保ちながら、物理的には別々の場所にいるという設定の一番の難しさは何でしたか?
マイケル・パトリック・キング:エイダンが「家族の世話をしなければならない。5年後に会おう」と告げるいう複雑なクリフハンガーの続きを、どう描くかが課題でした。5年後から始める悪いバージョンではなく、距離を保ちながらもつながりを維持し、ジョン・コーベットとサラ・ジェシカ・パーカーの化学反応を観客に見せ続ける方法を模索する必要がありました。
サラ・ジェシカ・パーカー:つねに、マイケルの直感を信頼しています。キャリーとエイダンの休止期間を維持しようとする試みがあることは、予感していました。ジョンは素晴らしい俳優で、とてもリラックスしています。とても思いやりがあり、自分の役に一生懸命取り組んでいます。
――――――シーズン3において、女性の親密さやセックス、そして人間関係の探求についてどのようにアプローチしましたか?
サリタ・チョウドリー:ラブシーンでは、何もかもがタブーに感じられます。Tシャツから始まって、「やはりビスチェにできますか?」といった交渉が開始します。女性は大胆なキャラクターを演じていても、みんなシャイです。
でもマイケル・パトリック・キングはカリスマ的で面白いので、これはコメディでもあるということをしっかり意識しています。ドラマよりも、少し大胆に攻めることができますね。家族が見ているので露出しすぎないように、そして少し控えめにと、つねに工夫しています。
シンシア・ニクソン:仕事なので断らないようにはしていますが、シーズン3のミランダのヌードシーンは最悪でした。脚本を読んだときは暗闇でちらっと見える程度だと思っていましたが、セットに行くと完全に照明が当たっていたんです。コメディなので、わざと一番ダサい靴下を選びました。少しでもコミカルな演出があれば、やった甲斐があったと思えます!
――――――シーズン3の1話では、ロージー・オドネルがゲスト出演しています。独身、または独身に近いキャラクターが増えたことで、ゲスト出演者の数も増えましたか?
マイケル・パトリック・キング:ロージー・オドネルは特別です。彼女が参加すると、独特でコミカルなエネルギーが保証されます。ロージーは心と魂を込めて演じているので、さらに面白くなるんです。『SATC』用語では、「ワンオフ」と呼んでいました。これはデートをして、また立ち去るという意味です。たくさんの素敵なカメオ出演につながり、とてもよかったです。
――――――『SATC』と『AND JUST LIKE THAT…』の登場人物はキャリーが語る物語の一部であり、現実ではないという説がクリスティンのポッドキャストで挙がっていました。シーズン3では、キャリーがフィクションの執筆に挑戦するシーンがありますが、この説について何かご意見はありますか?
クリスティン・デイヴィス:サラ・ジェシカがその話をしたとき、最初は困惑しました。「私たちは実在しないの?では、なぜこんなに一生懸命働いているの?」と感じたんです。でも今回彼女がポッドキャストで話したときは、キャリーが私たちを想像の友達のように夢見たという考え方が甘く感じられました。私は、本当に実在していると思いますよ!
マイケル・パトリック・キング:キャリーが過去を舞台に小説を書いているのは、現在の感情について話すのが怖いからです。彼女は非常に脆く、混乱しています。罪悪感を感じることなくアイデアを探求するために、キャラクターを過去に置き、キャリーという名前も使わず「その女性」と呼んでいます。
――――――3シーズン目を迎えましたが、シリーズの今後についてどうお考えですか?
サラ・ジェシカ・パーカー:マイケルとは、まだ話していないのでわかりません。でも、クルーやキャストとの3年間は詩のように感じられました。シーズン3ではとても幸せで、お互いを深く愛し、尊敬し合っていました。
シンシア・ニクソン:幸い、私が決めることではありません。オリジナルが6年間続いたと言うと、みんな驚きます。映画もありましたが、6シーズンでも大きなインパクトがありました。
クリスティン・デイヴィス:これほど長い間一緒にいて、ファンベースを維持し、映画も作り、そして新しい作品で戻ってこられるなんてすべてが狂気的です。みんなが創造的に『AND JUST LIKE THAT…』が生きていると感じられる限り、私たちは続けていきます。マイケル・パトリック・キングとの仕事は、絶対にやめたくないんです。
マイケル・パトリック・キング:実は、私はシーズン27年目にいます。1998年の『セックス・アンド・ザ・シティ』開始以来、ずっと書き続けているからです。毎シーズン何かが起きたらリボンを解いて、また元の状態に戻すんです。全てが結ばれたので、どうなるか楽しみですね。
『AND JUST LIKE THAT… シーズン3 / セックス・アンド・ザ・シティ新章』は、日本ではU-NEXTにて2025年5月30日より独占配信開始。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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