【ネタバレ】『イカゲーム』シーズン3、勝者は誰?ラストに登場した“あの大物俳優”が示す、スピンオフの可能性とは

イ・ジョンジェ、Netflix『イカゲーム』シーズン3より 写真:No Ju-han/Netflix
イ・ジョンジェ、Netflix『イカゲーム』シーズン3より 写真:No Ju-han/Netflix
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[本記事には、Netflix『イカゲーム』シーズン3の重大なネタバレが含まれています。】

Netflix史上最も視聴されたシリーズ『イカゲーム』が、シーズン3をもってついに完結。しかし、最終回のラストシーンに登場したあのハリウッド俳優の衝撃的なカメオ出演により、物語は新たな章への扉を開いたのかもしれない。

◆史上最も意外な勝者の誕生

チョ・ユリ、Netflix『イカゲーム』シーズン3より 写真:No Ju-han/Netflix © 2025
チョ・ユリ、Netflix『イカゲーム』シーズン3より 写真:No Ju-han/Netflix © 2025

『イカゲーム』シーズン3の最終回で明かされた勝者は、誰もが予想していなかった存在だった。それは、参加番号222番のジュニ(演:チョ・ユリ)と、333番のミョンギ(演:イム・シワン)の間に生まれた赤ちゃんである。

最終回の「天空イカゲーム」では、主人公ギフン(演:イ・ジョンジェ)がミョンギ、そして赤ちゃんとともに最終ラウンドに臨んだ。母親のジュニは、前回の「大縄跳びゲーム」で娘のために自己犠牲を払っており、赤ちゃんは222番の役割を引き継いでいた。

ミョンギとの激しい戦いの末、ギフンは勝利を収める。しかし、ゲームのルールに従うと、各ラウンドで最低ひとりは死ななければならない。心を引き裂かれる思いのなかで、ギフンは究極の選択を下す。自分を犠牲にすることで、無垢な赤ちゃんが生き残れるようにしたのだ。

こうして、シーズン2~3にかけて登場したすべての参加者のなかで、赤ちゃんが唯一の生存者となり、456億ウォン(約45億6,000万円)という巨額な賞金を手にすることになった。

◆人気キャラクターたちの壮絶な最期

イム・シワン、Netflix『イカゲーム』シーズン3より 写真:No Ju-han/Netflix © 2025
イム・シワン、Netflix『イカゲーム』シーズン3より 写真:No Ju-han/Netflix © 2025

『イカゲーム』シーズン3では、ファンに愛されたキャラクターたちが壮絶な死を迎えた。トランスジェンダーの元特殊部隊員ヒョンジュ(演:パク・ソンフン)は、ジュニと赤ちゃんを救おうとしていたところ、ミョンギによって刺殺された。

また、親子で参加していた母親のクムジャ(演:カン・エシム)と息子のヨンシク(演:ヤン・ドングン)には、さらに悲劇的な展開が待っていた。第2話の「かくれんぼゲーム」中に母親が息子を犠牲にし、代わりにジュニと赤ちゃんを助けたのだ。

◆生存者たちの運命は?

ウィ・ハジュン、Netflix『イカゲーム』シーズン3より 写真:No Ju-han/Netflix © 2025
ウィ・ハジュン、Netflix『イカゲーム』シーズン3より 写真:No Ju-han/Netflix © 2025

プレイヤー以外では、『イカゲーム』は数人の生存者を残している。最終回ではゲームが開催されていた島が発見され、ゲームを見守るVIPとピンクガード(兵士)たちが脱出したあとに、フロントマンは島を爆破してすべての証拠を破壊した。

そこから6か月の時が進み、ゲームの監督者であるフロントマン(演:イ・ビョンホン)はロサンゼルスに向かい、ギフンの疎遠になった娘(演:チョ・アイン)と対面。フロントマンは、娘にギフンがシーズン1で手にした賞金が入っているデビットカードを渡す。フロントマンがギフンの娘を訪問した真の動機が利他的なものかどうかは、解釈の余地がある。

さらにフロントマンは、弟で刑事のジュノ(演:ウィ・ハジュン)にも莫大な遺産を残した。生き延びたジュノが帰宅すると、そこにはジュニの赤ちゃんと賞金の456億ウォンが置かれていたのである。

◆あの大物ハリウッド俳優が登場

コン・ユ(左)、イ・ジョンジェ(右)、Netflix『イカゲーム』シーズン2より 写真:Netflix
コン・ユ(左)、イ・ジョンジェ(右)、Netflix『イカゲーム』シーズン2より 写真:Netflix

しかし、物語はそう簡単には終わらなかった。ギフンの娘に贈り物を届けた後、ロサンゼルスの路上で車に乗っていたフロントマンはかつてリクルーター(演:コン・ユ)が行っていた「めんこゲーム」の音を聞く。

路地をのぞき込むと、フロントマンは新たなゲームのリクルーターを発見する。そして、このリクルーターを演じているのは、オスカー俳優のケイト・ブランシェットだったのだ。ブランシェット演じるリクルーターは黒いスーツを身にまとい、デスゲームにリクルートされているアメリカ人と「めんこゲーム」を繰り広げていた。

◆アメリカ版『イカゲーム』への布石か

イ・ビョンホン、『イカゲーム』シーズン2 写真: No Ju-han/Netflix © 2024
イ・ビョンホン、Netflix『イカゲーム』シーズン2より 写真: No Ju-han/Netflix © 2024

この最終回のラストの展開は、『イカゲーム』のアメリカ版への布石と思われ、韓国発の大ヒット作品が世界規模で展開される可能性を示唆している。

現時点で、Netflixは『イカゲーム』が今後どのように継続されるかについて公式発表を行っていない。製作者のファン・ドンヒョクはスピンオフへの関心を示す一方で、シーズン1とシーズン2のあいだの長い空白期間を描く続編の案についても語っている。

そのため、『イカゲーム』の将来、そのなかでのケイト・ブランシェットの役割については、最大の未解決の疑問として残されている。

◆希望と絶望が共存する結末

パク・ギュヨン、Netflix『イカゲーム』シーズン3より 写真:Noh Ju-han/Netflix
パク・ギュヨン、Netflix『イカゲーム』シーズン3より 写真:Noh Ju-han/Netflix

製作者のファン・ドンヒョクは、シーズン3の結末で希望と絶望という相反する要素を同時に提示した。希望の側面では、ジュニの赤ちゃんが勝者となっただけでなく、シーズン1に登場したセビョク(演:チョン・ホヨン)の家族の再会や、ピンクガードのノウル(演:パク・ギュヨン)が自分の娘が生存している可能性を知るという展開が描かれた。

一方で絶望的な側面では、ケイト・ブランシェット演じるリクルーターによってゲームが継続されている現実が描かれている。

したがって、Netflixがシリーズの今後についての見解を示すまでは、視聴者はギフンの最期の言葉――「人間は…」のつづきを考え続けることになるだろう。

『イカゲーム』シーズン1~3は現在、Netflixで独占配信中。

 ※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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