ネスター・カーボネル、『SHOGUN 将軍』の役作りで体重を11キロ増やしていた ―「キツかった」【インタビュー】

Cosmo Jarvis (left) as Blackthorne and Néstor Carbonell as Rodrigues in FX’s Shogun.
コズモ・ジャーヴィス、ネスター・カーボネル、ドラマ『SHOGUN 将軍』写真: Katie Yu/FX
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今年のエミー賞で、最多25部門にノミネートされたドラマ『SHOGUN 将軍』(Disney+で配信中)に出演したネスター・カーボネルが、米『ハリウッド・リポーター』のインタビューに登場。

本作で、ブラックソーン/按針(コズモ・ジャーヴィス)を吉井虎永(真田広之)のもとへ導くスペイン人航海士・ロドリゲスを演じたカーボネル。

自身初のエミー賞ノミネート(ドラマシリーズ部門・ゲスト男優賞)を果たしたカーボネルが、ロドリゲスを演じるにあたり行ったハードな役作りについて明かした。


――エミー賞への初ノミネート、おめでとうございます。この作品で評価されたことは、あなたにとってどんな意味を持っていますか?

それは素晴らしい質問ですね。このキャラクターは、僕にとって本当に大切なんです。このような最高のドラマに参加でき、最初から最後まですべての経験が特別でした。俳優として、さまざまな面において自分とはかけ離れた人物を演じる機会を持てるのは貴重です。

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肉体的には、この不快なヒゲを伸ばし、体重を増やしました。そして、カスティリャのアクセントを習得しました。普段は、予算に組み込まれていないため、自分で発音コーチを雇うことになるのですが、『SHOGUN 将軍』では違いました。

あらゆるディテールに関しては、彼らは本当に出費を惜しまないんです。本当に優秀なコーチと作業し、色々な日本語も学ぶことができました。

――本作への出演経緯について教えてください。

物凄く驚きました。夏に、ニューヨークでドラマ『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』の監督を務めていたんですが、エージェントから『台本が届いているよ。脚本家のJ・マークスとJ・V・タルケン(第1話の監督)が君に会いたがっている』と電話をもらいました。

監督をするかたわら、徹夜で台本を読み込もうとしました。1980年代のミニシリーズ版の放送時、僕は子どもながらに凄く感銘を受けたのを覚えています。そして、『この作品に取りかかるなんて、素晴らしい』と考え、彼らとZoomでやり取りしました。

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台本を読んだ後、そのとてつもないスケールに対して、『一体、どうやってこれをやり遂げるんだろう』と思ったんです。その後、出演の準備が整うと、『よし、とりあえずヒゲは剃らないでおこう』と決めました。

――本作は、日本の文化や当時の様子を正しく描写したことについて、称賛を受けています。あなた自身は、どのようなリサーチを行いましたか?

色々な所作に関しては、本当に素晴らしい歴史家や専門家の皆さんから学ぶことができました。武道や殺陣、日本の慣習の専門家が勢ぞろいしていたんです。お辞儀の仕方、目の合わせ方などを習得しましたが、僕のキャラクターは他の人々をこけにするような人物だったので、すべてのルールを破るつもりでした。

ロドリゲスは、文化のなかでの自分の価値を分かっていて、あらゆる境界を押し広げることができると信じているのです。そして、それを咎められることもないでしょう。僕は、ルールの破り方を知るために、ルールを学ぶ必要がありました。

作中で殺陣を披露するシーンはなかったのですが、『お願いされたときのために、レッスンを受けておこう!』という感じでしたね。

――体重を25ポンド(約11キロ)増やしたそうですね?

はい、キツかったです。その後に、ドラマ『ザ・モーニングショー』に出演するのは、そこまで簡単ではありませんでした。ヒゲ姿で歩き回るのは、凄く楽しかったですよ。

面白い話があるんですが、『SHOGUN 将軍』の初回2話を撮り終えたあと、ヒゲ姿で『ザ・モーニングショー』のパネルに参加したんです。皆は、僕が誰なのか認識するのに時間がかかっていましたね。


※初出は米『ハリウッド・リポーター』(8月単独号)。本記事は英語の記事から抄訳・編集しました。翻訳/和田 萌

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