【音楽伝記映画】エミネムからボブ・ディラン、ホイットニー:音楽史を彩る名作を厳選

音楽の世界には数々の伝説があり、その人生を映画化することで永遠に記憶に残る作品が生まれてきた。優れた音楽伝記映画は、単なる人物描写を超え、時代背景や音楽の革新性、そして人間ドラマを見事に融合させている。米『ハリウッド・リポーター』が考察した音楽伝記映画の魅力に迫る。
音と魂を映像化する芸術
音楽伝記映画の最大の魅力は、音楽そのものの感動とアーティストの人生ドラマが融合する点にある。偉大なミュージシャンたちの創造性の源泉、苦悩の瞬間、そして輝かしい成功までの道のりを映像で体験できるのだ。
「これらの作品は単なる伝記映画にとどまらず、音楽文化の形成に貢献した偉大なアーティストたちの精神と革新性を捉えている」と米『ハリウッド・リポーター』は指摘する。作品を観ることで音楽の変遷とともに、時代の流れや社会の変化も感じることができるのだ。
俳優たちの驚異的な変身
音楽伝記映画の成功を支えるのは、主演俳優たちの徹底した役作りだ。多くの俳優がミュージシャンの話し方や動き、そして何より音楽的才能までも習得するという難題に挑んできた。
主演俳優たちの徹底した役作りは、音楽伝説の内面と外面を同時に表現することで、観客に深い感動を与えているのだ。実際、ジェイミー・フォックスがレイ・チャールズを演じた『Ray/レイ』、ホアキン・フェニックスがジョニー・キャッシュを演じた『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(ジェームズ・マンゴールド監督・脚本)など、オスカーにつながる名演も数多く生まれている。
音楽ジャンルを超えた多様性
ロック、ジャズ、カントリー、ヒップホップ、ポップ——あらゆるジャンルの音楽伝記映画がうみ出されてきた。エミネムの半自伝的作品『8 マイル』、フレディ・マーキュリーの栄光と苦悩を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』など、それぞれのジャンルや時代を鮮やかに映し出している。
人間ドラマとしての普遍性
音楽伝記映画の魅力は、そのアーティストのファンでなくても共感できる人間ドラマにもある。成功への渇望、創造的な闘争、人間関係の複雑さ、依存症との戦いなど、伝説的ミュージシャンが直面する葛藤はしばしば、私たちも共感できる普遍的なものなのだ。
「映画は音楽を通して人間の感情や社会問題を語る特別な媒体となっている」と映画評論家は語る。例えば、『リスペクト』ではアレサ・フランクリンの人生を通して公民権運動の時代を、『ストレイト・アウタ・コンプトン』ではN.W.Aのストーリーを通して人種問題と表現の自由の闘いを描いている。
音楽体験そのものの再現
優れた音楽伝記映画は、ライブパフォーマンスの興奮や、楽曲が生まれる瞬間の創造的な閃きなど、音楽体験そのものを映像で再現する力を持っている。監督たちは観客が「その場にいる」ような臨場感を生み出すために、独創的な撮影技術や音響効果を駆使してきた。
文化的遺産としての価値
これらの映画は、単なるエンターテイメントを超え、文化的な記録としての価値も持ち合わせている。今に生きる世代がジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、デヴィッド・ボウイなどの革新的なアーティストを理解する手がかりともなるだろう。
音楽伝記映画は、私たちの記憶の中に永遠に残る音楽とともに、その創造者たちの人生と魂を映像という形で保存しているのだ。時に私たちを感動させ、時に考えさせ、そして常に音楽の持つ普遍的な力を思い起こさせてくれる。
音楽の力と映画の魔法が交わるとき、そこに特別な感動が生まれるのだ。
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▪️『8 マイル』
本作ではデトロイトの名もなき若者が音楽界のセンセーション、エミネムになるまでの旅路が描かれる。同作ではエミネム本人が自身をモデルとした主人公、ジミー・”B・ラビット”・スミス役を演じたことでも話題になった。
カーティス・ハンソン監督のもと、本作は青年期のエミネムが直面した過酷な苦難と闘いを詳細に描き、それが彼の先鋭的な音楽の源泉となっていく過程を描いた。
エミネムと共に、メキ・ファイファー、キム・ベイシンガー、そして故ブリタニー・マーフィー(『17歳のカルテ』)が共演。(ちなみに若き日のアンソニー・マッキーも主人公のライバル役で登場)同作は批評家と観客から称賛を受け、エミネムは『Lose Yourself』でアカデミー最優秀歌曲賞を受賞した。
▪️『バック・トゥ・ブラック』
サム・テイラー=ジョンソン監督(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)による『Back to Black エイミーのすべて』では、新人マリサ・アベラが27歳の若さで亡くなったシンガーソングライター、エイミー・ワインハウスを演じる音楽伝記映画。
この映画はエイミー・ワインハウスの栄枯盛衰を描き、ロンドン北部エンフィールドの通りでの10代の頃から、2008年のグラミー賞受賞曲「リハブ」、そして2011年、27歳でのアルコール中毒による悲劇的な死までを追いかける。
夫のブレイク・フィールダー=シヴィルとの葛藤に満ちた関係、アルコールとドラッグへの依存、英国タブロイド紙による執拗な嫌がらせを描く。エディ・マーサンとレスリー・マンヴィル(『クィア/Queer』)がそれぞれワインハウスの父と祖母を演じている。テイラー=ジョンソンはワインハウスの問題を抱えた私生活を利用したと非難され「炎上」騒ぎに直面する羽目となったが、主演のアベラは、多くの人が21世紀の最も偉大なミュージシャンの1人と見なす人物を見事に再現したとして、高い評価を受けた。アベラは全ての曲を自分で歌い、ロンドン映画批評家協会賞にノミネートされた。
▪️『オール・アイズ・オン・ミー』
若すぎる死を遂げた伝説的ラッパー、2パック(本名:トゥパック・シャクール)の没後21年目に公開された音楽伝記映画。
主演を務めるディミートリアス・シップ・ジュニアが2パックに激似だったことでも話題を集めた。ちなみにシップとシャクールには個人的なつながりもあり、彼の父はシャクールが生前最後に制作したアルバム『ザ・ドン・キルミナティ:ザ・7デイ・セオリー』中に収録された楽曲『Toss It Up』をプロデュースしていたそう。
2パック役のシップとノトーリアス・B.I.G.役のジャマール・ウーラードは、複製された衣装を着用した。なお、ウーラードは2009年に公開されたノトーリアス・B.I.G.の伝記映画『ノトーリアス・B.I.G.』でも同役を演じており、本作でもビギー(ノトーリアス・B.I.G.の愛称)役を再演する形となった。
▪️『バックビート』
イアン・ソフトリー監督により1994年に発表された本作では、ビートルズがドイツのハンブルクで音楽界での成功を求めた活動初期の日々を描いている。
特に、スチュアート・サトクリフ(スティーヴン・ドーフ)とジョン・レノン(イアン・ハート)の関係に焦点を当て、スチュアートがキャリア、恋人との恋愛生活を切り開く姿を描く。また、ゲイリー・ベイクウェルがポール・マッカートニーを、クリス・オニールがジョージ・ハリスンを、スコット・ウィリアムズがピート・ベストを、ポール・ダックワースがリンゴ・スターを演じた。作曲家を務めたドン・ワズはその後、BAFTAのアンソニー・アスキス賞を受賞している。
▪️『ボブ・マーリー:ONE LOVE』
『ボブ・マーリー:ONE LOVE』は、キングズリー・ベン=アディル演じるボブ・マーリーが1970年代半ばに名声を得てから1981年に亡くなるまでを中心に描く音楽伝記映画。特にマーリーの、「分断された国をひとつにする」という使命感を一際強くさせるきっかけとなった、キングストンにある自宅での暗殺未遂を描いた場面は劇中のハイライトだ。レイナルド・マーカス・グリーンが監督を務め、マーリーの息子ジギー・マーリーがプロデューサーを務めた。
ロサンゼルスでの映画プレミアでのインタビューでジギー・マーリーは、「音楽は正しく使えば強力なツールであり、それが彼の道具だった。父は自分自身をそのメッセージのために犠牲にしたようなもの」と、父親が音楽を通して人々とつながり、逆境を乗り越えたことを語っている。
▪️『ボヘミアン・ラプソディ』
ラミ・マレックにオスカーをもたらした20世紀フォックスの『ボヘミアン・ラプソディ』は、クイーンのフレディ・マーキュリー(マレック)の人生とレガシーに焦点を当て、1970年のバンド結成から1985年のウェンブリー・スタジアムでのライブ・エイド公演までを追った。2018年公開の本作は賛否両論を呼び、失望させられたと述べた評論家も少なくなかった。
しかし、観客はクイーンの最も壮大な瞬間のドラマティックな描写に熱狂し、興行成績は予想を上回った。結果的に同作はマレックのアカデミー主演男優賞受賞に加え、録音、音響編集、編集賞を獲得した。
▪️『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
2015年のベストセラー『ボブ・ディランと60年代音楽革命』に基づく『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』 は、ティモシー・シャラメ演じるボブ・ディランの生涯を追う音楽伝記映画。19歳でミネソタからニューヨークに拠点を移し、時代の寵児となるまでの過程や、フォーク音楽の行き詰まりを機に、さまざまな批判に晒されながらもロックへ挑戦するまでの過程が描かれている。
その過程でディランが出会う女性に関してはジェームズ・マンゴールド監督によって若干の脚色が加えられ、エル・ファニング演じるスーズ・ロトロや、モニカ・バルバロ演じる”ロックの殿堂”入りのジョーン・バエズが登場する。
『THR』の表紙記事で、シャラメはディランになりきるため、役作りのため努力を惜しまなかったことを明かしている。「まるでこの人(ディラン)の人生や作品が聖書みたいなものに思えてきて、もしちょっとでも集中するところを誤れば、何年も自己嫌悪に陥るだろうと感じた」と彼は語った。
▪️『ドリームガールズ』
ビル・コンドン監督(『愛についてのキンゼイ・レポート』)は人気のブロードウェイ・ミュージカルをスクリーン向けに脚色・監督するという大きな課題に取り組み、ビヨンセ、エディ・マーフィー、ジェイミー・フォックス、ダニー・グローバー、アニカ・ノニ・ローズというオールスターキャストを揃えることで実現した。
オーディション番組『アメリカン・アイドル』出身のジェニファー・ハドソン(エフィ・ホワイト役)は目を見張る演技を見せ、助演女優賞のアカデミー賞を獲得し、映画の8つのノミネーションのうち2部門で賞をもたらした。ダイアナ・ロス率いる伝説的黒人女性グループ、シュープリームスから着想を得たこの2006年の作品は、「ザ・ドリームズ」と呼ばれるデトロイトの架空のガールグループが音楽業界を進み、一筋縄では行かないレコード会社幹部や個人的な葛藤に遭遇する様子を追った。興行収入は制作予算のほぼ倍となる1億5500万ドルに達した。
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▪️『エルヴィス』
オースティン・バトラーが”キング・オブ・ロックンロール”を演じた、バズ・ラーマン監督の音楽伝記映画『エルヴィス』には、トム・ハンクスも出演した。
エルヴィス・プレスリーの物語を語るにもかかわらず、ハンクス演じる「大佐」トム・パーカーがプレスリーの名声の上昇、プリシラ・プレスリーとの関係、そして最終的に物語を主導している。
ハンクスのパーカーは物語のヴィランとしての指定された役割を語りの中で否定するが、観客はバトラーのプレスリーの芸術的・個人的自由がパーカーによってどのように影響を受けたかを見ることができる。この役のために、バトラーはプレスリーのキャリア初期の全ての曲を自分で歌ったが、キャリア後期の部分ではエルヴィスとバトラーの声を融合した曲とエルヴィス本人の音声を使用している。
バトラーは徹底的にエルヴィス・プレスリーの喋り方や歌い方を真似して役作りに挑み、特に彼のプレスリーのような低音の声は、映画公開から数ヶ月後経っても話題となった。バトラーは全ての歌唱とトレーニングが彼の声に負担をかけたと述べている。プレスリーをできるだけ正確に描写することへのバトラーの献身(彼の演技はプリシラと故リサ・マリー・プレスリーからも称賛を受けた)は、2023年アカデミー賞における主演男優賞の初ノミネートを彼にもたらした。
▪️『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』
ケイシー・レモンズ監督によるホイットニー・ヒューストンの伝記映画では、主役をナオミ・アッキーが演じ、早すぎる死から10年を迎えたホイットニー・ヒューストンの人生とレガシーを称える音楽伝記映画となった。
ヒューストンの家族と財団、そして長年の音楽プロデューサーであるクライヴ・デイヴィスの支援を受けて制作された本作では、スタンリー・トゥッチ(『プラダを着た悪魔』)がデイヴィスを、アシュトン・サンダースが夫のボビー・ブラウンを演じた。
トゥッチ演じるデイヴィスがヒューストンと共に彼女のキャリアの始まりからブレイクを果たすまで、そして悲劇的な結末を迎えるまで、彼女が公私において経験した試練と苦難を追いかける。
ヒューストンをよく知るデイヴィスは当時、「映画は彼女のセクシュアリティや薬物依存の問題、彼女と私がどのように一緒に仕事をしたかを教えてくれる」と米『ハリウッド・リポーター』に対して語り、本作でヒューストンの人物像をよく表しており、彼女の音楽を讃えるものになるとも語っていた。アッキーは映画のいくつかのシーンで歌っているが、ほとんどはヒューストン本人のものを使用したそう。
▪️『JIMI:栄光への軌跡』
ジョン・リドリー監督の作品は、ジミ・ヘンドリックスがニューヨークを離れ、ロンドンに向かったキャリアの初期に焦点を当てている。
HIPHOPデュオ「アウトキャスト」のアンドレ3000(本名:アンドレ・ベンジャミン)がヘンドリックスを演じ、ヘイリー・アトウェル、イモージェン・プーツ、ルース・ネッガがキャストを固めている。
ヘンドリックスの遺産管理者がオリジナル音源を使用する許可を与えなかったため、劇中では彼がその時期に演奏したカバー曲を再現している。米『ハリウッド・リポーター』のレビューでは、「思慮深く説得力があり、死後この期間の終わりからわずか3年で不滅の存在となった男に対して共感的だが媚びていない」と評価した。
▪️『戦場のピアニスト』
ユダヤ人音楽家ヴワディスワフ・シュピルマンの自伝に基づく本作では、エイドリアン・ブロディがホロコースト下のワルシャワ・ゲットーで生きたピアニストを見事に演じ切った。
ロマン・ポランスキー監督による映画は批評家から絶賛され、2002年カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した。
映画はアカデミー賞でも成功を収め、2つの賞を獲得し、ブロディは主演男優賞を獲得した。映画にはトーマス・クレッチマン、フランク・フィンレー、モーリン・リップマンらも出演している。
▪️『ゲット・オン・アップ』
テイト・テイラー監督によるジェームス・ブラウンの音楽伝記映画は、興行的成功には恵まれなかったものの、主演を務めた故チャドウィック・ボーズマンの卓越した演技は批評家から高評価を受けた。この作品は1930年代から1980年代にかけての伝説的エンターテイナーの生涯をいきいきと描写している。
”ファンクの帝王”とも呼ばれるブラウンの音楽にかける情熱と、舞台上での独特のリズム感を見事に表現した本作には、ネルサン・エリス、ダン・エイクロイド、ヴィオラ・デイヴィスらも出演した。ボーズマンはブラウン特有の動きと声を完璧に再現し、伝説的パフォーマーを見事に再現した。
▪️『Ray/レイ』
史上最も象徴的で影響力の強い歌手の1人であると言われるレイ・チャールズをジェイミー・フォックスが熱演。
テイラー・ハックフォード監督による本作は、チャールズが7歳で視力を失ってから音楽の神童に成長するまでの人生を描いている。フォックスの他に、シャロン・ウォーレン、ケリー・ワシントン、レジーナ・キングが出演。
主演を務めたフォックスの演技は大絶賛されることとなり、彼はアカデミー主演男優賞、ゴールデングローブ賞、クリティクス・チョイス・アワード、BAFTA賞、映画俳優組合賞(SAG)を総なめにした。その結果、フォックスは同じカテゴリーで5つの賞全てを獲得した2人目の俳優となっている。なお、レイ・チャールズ本人は映画公開の数ヶ月前に肝不全による合併症で惜しまれながらもこの世を去っている。
▪️『スターダスト』
2020年公開の音楽伝記映画『スターダスト』では、ジョニー・フリン(Netflix『リプリー』)がデヴィッド・ボウイを演じた。本作は1971年にイギリスから初めてアメリカへ訪れたボウイに焦点を当て、この旅がのちの名作アルバム『ジギー・スターダスト』のインスピレーションとなっていく過程を描く。フリンの他にジェナ・マローン(『ホライズン』)とマーク・マロンが出演し、ガブリエル・レンジが監督を務めた。
なお、ボウイの遺族から音楽使用の許可を得られなかったため、本作ではボウイが当時カバーした楽曲のみが使用されている。米『ハリウッド・リポーター』の主任映画評論家デヴィッド・ルーニーは本作について、「そもそも活気に欠け、ボウイの音楽がないことでさらに盛り上がりに欠ける作品」と酷評した。
▪️『ストレイト・アウタ・コンプトン』
伝説的ヒップホップ・グループN.W.Aのメンバー、アイス・キューブとドクター・ドレーが自ら本作のプロデューサーを務め、彼らの原点を振り返った。
劇中では野心に満ちたカリフォルニア州コンプトン育ちの黒人の若者たちが、当時白人が支配していた音楽業界で成功を収めるまでの旅路が描かれる。メンバーの1人イージー・Eのエイズとの闘い、元マネージャーとの決別など、ヒップホップ史に足跡を残した彼らの辿った波乱万丈の道のりが赤裸々に綴られている。
アイス・キューブの息子オシェア・ジャクソン・Jr.が父親役、コーリー・ホーキンズがドクター・ドレー役、ジェイソン・ミッチェルがイージー・E役を演じ、本作はアカデミー賞オリジナル脚本賞にノミネートされた。
▪️『歌え!ロレッタ愛のために』
カントリー音楽の心を歌い上げる音楽伝記映画。カントリーミュージック界のスター、ロレッタ・リンを演じたシシー・スペイセク(『キャリー』)は、アカデミー主演女優賞を受賞する見事な演技を披露した。ケンタッキー州での幼少期からカントリースターとしての成功までのリンの旅路を描く本作において、スペイセクはただ演じるだけでなく、自らの声で歌唱シーンを披露している。
リン本人の声を使用せず、スペイセク自身がすべての楽曲を歌い上げたことで、彼女はカントリーチャートで2位にランクインする実力を見せた。トミー・リー・ジョーンズ、パッツィ・クラインを演じたビヴァリー・ダンジェロ、レヴォン・ヘルムらも共演している。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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