【カンヌ国際映画祭2025】日本人監督の過去作品をご紹介!早川千絵監督『PLAN 75』ほか
第78回カンヌ国際映画祭が2025年5月13日~5月24日(現地時間)に開催される。
日本からは、パルム・ドールを競うコンペティション部門に早川千絵監督『ルノワール』、ある視点部門に石川慶監督『遠い山なみの光』、ミッドナイト・スクリーン部門に川村元気監督『8番出口』、カンヌ・プレミア部門に深田晃司『恋愛裁判』が出品された。
この記事では、早川千絵監督、石川慶監督、川村元気監督、深田晃司監督がこれまでに手掛けた注目の作品をセレクト。
カンヌ国際映画祭期間中に過去作品をチェックしてみては。
※本ページはプロモーションが含まれています。記事で紹介した商品を購入すると売上の一部が THE HOLLYWOOD REPORTER JAPANに還元されることがあります。
※配信先情報は2025年 5月 14日時点の情報です。
プライムビデオなら、好きな作品だけを選んでスマホやTVなどお好みのデバイスで視聴する事ができる。
早川千絵監督作品
『ルノワール』が第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された早川千絵監督。配信で鑑賞できる早川監督の過去作品をセレクト!
『ナイアガラ』(2014年)
第36回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)でグランプリに輝いた『ナイアガラ』。
本作は、早川監督がテレビの映画部で制作進行の仕事をしながら、ENBUゼミナールの夜間コースに通っていたときに卒業制作として作られた。
両親を亡くし養護施設で育った18歳のやまめは、認知症の祖母、死刑囚の祖父の存在を初めて知る。深刻な状況に思えるが、やまめはそんな事実を落胆せずに受け入れていく。
『PLAN 75』(2022年)
満75歳以上が生死を選択できる制度「PLAN75」が施行された日本。ある日、高齢を理由に仕事を解雇された78歳のミチはプラン75の加入を検討し始める。
主人公ミチを倍賞千恵子が演じるほか、磯村勇斗、河合優実らが出演。
第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、初長編作品に与えられるカメラドールのスペシャルメンションを受賞。
石川慶監督作品
石川慶監督、広瀬すず主演『遠い山なみの光』は「ある視点」部門に選出。石川監督のおすすめ作品をご紹介。
『愚行録』(2017年)
第135回直木賞候補になった貫井徳郎の同名小説を、本作が長編映画デビューとなる石川慶監督が映画化。
エリートサラリーマン、妻、子どもが惨殺される事件が発生する。未解決のまま1年が過ぎ、週刊記者の田中は取材を始める。関係者へインタビューしていくうちに、理想的と思われた夫婦からはかけ離れた実像が浮かび上がってくる。
主人公の田中を妻夫木聡が演じる。共演は満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣ほか。
『ある男』(2022年)
芥川賞作家の平野啓一郎のベストセラー小説を映画化したヒューマンミステリー。
弁護士の城戸は、昔の依頼者である里枝から亡くなった夫・大祐の身元調査の相談を受ける。長年疎遠になっていた大祐の兄が、遺影に写っているのは弟ではないと言ったという。城戸が男の正体を追ううちに、衝撃の事実が明らかになる。
主人公の城戸を演じるのは、本作が石川監督と3度目のタッグとなる妻夫木聡。安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名らが出演。
第46回日本アカデミー賞では、最優秀作品賞、最優秀監督賞含む8冠を達成した。
『不都合な記憶』(2024年)
伊藤英明、新木優子主演のSFサイコサスペンス・ロマンス。
2200年、人類の宇宙移住が進んだ近未来。宇宙に浮かぶ高級レジデンスに住むナオキとマユミは、理想的な夫婦と思われていたが、ナオキは自分の理想を追求するためマユミを何度も作り変えていた。
石川慶監督とともに脚本を手掛けたのは、SF脚本家のブラッド・ライト。Amazonプライムビデオで独占配信している。
■Amazonプライム会員なら、送料無料はもちろん、対象作品全部見放題!
川村元気プロデュース・監督作品
2010年には米『ハリウッド・リポーター』誌の「Next Generation Asia」に選出された川村元気。2025年のカンヌ国際映画祭では、二宮和也『8番出口』がミッドナイト・スクリーニング部門に選出。これまでに川村元気がプロデュース、監督として手掛けた作品をピックアップ!
『悪人』(2010年)
芥川賞作家の吉田修一の同名ベストセラーを映画化。川村元気は本作でプロデューサーを務める。
保険外交員の女性が殺害された。捜査線上に浮かび上がったのはある大学生だったが、やがて土木作業員の清水が真犯人として浮上する。清水は偶然出会った光代と逃避行に及ぶ。
メガホンをとったのは『フラガール』の李相日。李監督の最新作『国宝』はカンヌ国際映画祭2025の監督週間に選出されている。
『君の名は。』(2016年)
1000年ぶりの彗星の接近が1ヶ月後となった日本。田舎町に住む女子高生の三葉は、東京の男子高生になった夢を見る。一方の東京に住む男子高生の瀧も、自分が女子高生になる夢を見ていた。やがて2人はお互いが入れ替わっていることに気付き、ある真実にたどり着く。
原作・監督を新海誠、企画・プロデュースを川村元気が手掛けたアニメーション映画『君の名は。』は、世界興行収入が約400億円を超える大ヒット作となった。
『百花』(2022年)
川村元気が自身の小説を、自ら監督を務め映画化した長編監督デビュー作『百花』。
泉が結婚し子どもが誕生しようとするころ、母・百合子は認知症と診断される。すれ違っていた親子だったが、泉の中で母との思い出がよみがえってくる。ある日、泉は母の部屋で一冊のノートを発見し…。
母と向き合う息子を菅田将暉、認知症になり記憶を失う母を原田美枝子が演じる。
深田晃司監督作品
カンヌ・プレミア部門に深田晃司監督の『恋愛裁判』が正式出品された。ここでは深田監督の注目作品をご紹介。
『ほとりの朔子』(2013年)
18歳少女の2週間の夏休みを描いた青春映画。
大学受験に失敗した浪人生の朔子は、旅に出た伯母の家で2週間過ごすことになる。そこで福島から避難してきている同年代の孝史に出会い、次第に惹かれ合っていく。
フランスのナント三大陸映画祭でグランプリと「若い審査員賞」のW受賞し注目を集めた。
『淵に立つ』(2016年)
深田晃司監督、浅野忠信主演の人間ドラマ。
郊外で小さな金属加工工場を営む家族のもとに、最近まで服役していた、夫の知人の八坂が現れる。空き部屋を提供し共同生活を始めるが、ある日八坂は一家に残酷な爪痕を残して姿を消す。
出演は筒井真理子、古舘寛治、仲野太賀ほか。
第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した。
『LOVE LIFE』(2022年)
矢野顕子が1991年に発表したアルバム『LOVE LIFE』の同名楽曲をモチーフに、愛と人生に向き合う夫婦を描いたヒューマンドラマ。
再婚した夫と息子と暮らす妙子。しかし再婚から1年が経つ頃、夫婦に悲しい出来事が襲う。そんな中、失踪した前夫のパクが現れ、妙子はろう者のパクの世話を始める。
出演は木村文乃、永山絢斗、砂田アトムほか。第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。
【関連記事】
- 2025年カンヌ国際映画祭 コンペティション部門作品発表 – 最新情報と見どころをチェック
- 早川千絵監督『ルノワール』カンヌのコンペに選出、『遠い山なみの光』はある視点
- 【カンヌ映画祭2025の必見作10本】鬼才アリ・アスターの異色作、ジェニファー・ローレンス主演最新作も!
- 【11作品厳選】プライムビデオで話題の新作映画を今すぐ視聴
- <ネタバレ>『ウィキッド』の再鑑賞がもっと楽しくなる!【豆知識・小ネタ集】