『エイリアン:アース』で人類は何を見る?新クリーチャー&兄妹の絆を徹底解説

まもなく公開される『エイリアン』のテレビシリーズは、コミコンにて衝撃的に登場した。ホールHでの巨大スクリーンによって、数千人のファンたちは席の端に身を乗り出すほどの迫りくる恐怖に圧倒されたのである。
『エイリアン:アース』は、20世紀スタジオのクラシックなSFホラー映画シリーズに基づいたFXの作品であり、その第1話が、8月12日にFXおよびHuluでの放送開始に先駆けて、6,500人以上のファンの前で巨大スクリーンにて上映された。それは、耳をつんざくような音響と体を震わせるような衝撃を伴う体験であり、壮大な場面、親密な場面、ゾッとする場面を見せつけたのである。
※日本では8月13日(水)よりディズニープラスで独占配信予定
「これまで私が作った中で間違いなく最大の作品である。これまでに手がけてきたすべての作品と同じように、丁寧に、そして観客への愛を込めて作った」と、製作総指揮者であり、第1話の脚本・監督を務めたノア・ホーリーは語った。
このシリーズは表向きには、恐るべきエイリアン=ゼノモーフを地球に持ち込む墜落した宇宙船についての物語である。
しかし予想通り、ホーリーの手にかかれば、そこにはそれ以上のものがある。人類の不死への欲望、企業の貪欲さ(および企業間戦争)、そして兄妹愛というテーマが描かれているのだ。
ヒューマノイドと人間のハイブリッド、ウェンディの正体に迫る
シドニー・チャンドラーはウェンディという若い女性を演じている。
彼女は、世界を支配する巨大企業の一つによって造られた、初の存在であるヒューマノイド型ロボットと人間の意識が融合したハイブリッドである。
別の巨大企業が所有する調査用宇宙船が東南アジアの大都市に墜落したとき、ウェンディは、兄を探すために救助ミッションを率いることになる。
だが誰にも知られずに、その宇宙船にはゼノモーフが潜んでいた……そして、まったく新しい種類のエイリアンたちもまた、そこにいたのだ。
「各エピソードにはホラー要素が必要だが、同時にドラマでなければならない」とホーリーは説明した。「それはキャラクターの旅路であり、テーマ的に豊かでなければならない。視聴者には、『この人を殺すかもしれない』と本気で心配させなければならない。実際、私は本当に殺すかもしれないのだ」
ティモシー・オリファントは、チャンドラーの演じるキャラクターにとって一種の父親的存在を演じているが、彼もこれに同意し、「視聴者が4話まで見進めたときに記憶に残るのは、キャラクターの瞬間だ」と付け加えた。
新クリーチャーの背後にある“遺伝子的嫌悪感”とは?
さて、新たなクリーチャーに話を戻そう。
ホーリーは、それらの発想の背後には「遺伝子的嫌悪感(genetic revulsion)」という新しい感覚を生み出すことがあったと述べた。
「もう取り戻せない感覚がある。それは、このクリーチャーのライフサイクルを初めて知ったときに感じた衝撃だ。今では多くの人がその流れを知っている。そしてそのライフサイクルの各段階が前の段階よりも悪化していくということが、かつてない恐怖だったのだ」
とはいえ、ゼノモーフの登場シーンもふんだんに用意されている。
しかも、それはほとんどが実際の特殊効果によって演出されている。ゼノモーフはCGではなく、スーツアクターによって演じられているのだ。
「初めて彼をセットで見たとき、本当にお漏らししそうになった」とチャンドラーは語った。
展示も本気!体験型エリアで味わう『エイリアン』の世界
『エイリアン:アース』はコミコンにおいて強い存在感を放っている。会場と近隣ホテルの敷地内には精巧に作り込まれた体験型展示も設けられている。このインタラクティブな施設では、エイリアン標本を積んだ宇宙船の墜落現場を訪れることができ、さらに夜間には「ミッション」への参加や、景品の配布も行われる。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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