菅野美穂『近畿地方のある場所について』の恐怖演技は「大谷翔平、みたいな感じで」
俳優の菅野美穂と赤楚衛二がダブル主演するホラー映画『近畿地方のある場所について』が8日、全国343館で封切られた。2人は白石晃士とともに東京・丸の内ピカデリーで初日舞台挨拶に登壇。菅野は「見るのにパワーのいる映画なので、ぐったりされていませんか。皆さんと共有できてうれしく思います」と笑顔で話した。
ウェブ小説サイト「カクヨム」に投稿されて話題となり、単行本は35万部を突破する同名ベストセラーを実写映画化。行方不明になったオカルト雑誌の編集者を探す女性記者と同僚の編集部員が、「ある場所」にいざなわれていく恐怖を描く。
菅野は、「ホラーは大好きで、他のジャンルではできない表現ができる。久しぶりのホラーだったけれど、赤楚さん、監督とご一緒できて幸運でした」と満足げ。赤楚は、「エネルギーを使うシーンが多い現場だった。息遣いが荒くなって、終わったらボーっとなることもあった」と振り返った。
詳細は明かさなかったが、菅野は“闇落ち”していく設定のため、赤楚は「頼りになると思っていたのに、ほこらでのあのどぎつい目が…。僕、何か悪いことしたのかなと思った」と苦笑。だが、菅野は「骨付き肉を生で食べるくらいの気持ちでやりました。躊躇(ちゅうちょ)はカメラに映る。振り切る、フルスイング、大谷翔平、みたいな感じでやればいいのかなと。瞬発力が養われ、凄く勉強になりました」と独特の言い回しで持論を展開した。
さらに、最も怖かったシーンとして、実際の心霊スポットとして人気のトンネルを車で通る芝居を再現。その驚がくする迫真の表情に、映画を見終わったばかりの観客席からはざわめきが起こった。
白石監督は、「ここまでやっていただけるんだと思った」と最敬礼。そして「スタッフ、キャストの力を結集して作り上げた。皆さんに届けばうれしいし、(興行)成績もいい感じになればいいな」と期待を寄せていた。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元
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