『私たちの青い夏』映画化へ｜ジェレマイア役ギャヴィン・カサレーニョが語る最終章とパリ撮影裏話

※この記事には『私たちの青い夏』シーズン3の重大なネタバレが含まれています。

Amazon Prime Videoで配信中の『私たちの青い夏』シリーズは、主人公ベリー（演：ローラ・タン）がジェレマイア（演：ギャヴィン・カサレーニョ）とコンラッド（演：クリストファー・ブライニー）のどちらを選ぶのか、先の読めない展開が続いた。そして最終シーズンとされたシーズン3で、ベリーはコンラッドを選んだ。

撮影期間中に、パリでタンとカサレーニョの撮影風景を捉えた動画がネット上にアップされ、「ベリーはジェレマイアを選ぶのか？」とファンの間で話題となった。しかし、これはファンをかく乱させる仕掛けだった。

ジェレマイア役のカサレーニョは米『ハリウッド・リポーター』のインタビューに応じ、ベリーとジェレマイアが結ばれなかった理由や、今後の展開、撮影裏話を語った。

――『私たちの青い夏』はシーズン3ではなく、映画で完結すること発表されました。何かストーリーのヒントをいただけますか？

「正直、全く分かりません。噂は聞いていますが、キャストも何も知らされていないんです。ファンの考察を読むしかありませんね」

――シーズン3の公開前に、カサレーニョさんとタンさんがパリで撮影している動画がネット上で話題になりました。あれは、ファンを惑わす仕掛けだったのでしょうか？

「そうだと思います。僕はただ、パリの撮影現場に来るように言われました。到着したら白紙の台本を渡されて、走り回っただけです。無料でパリに行けたので、不満はありませんでした（笑）」

ローラ・タンとギャヴィン・カサレーニョ、『私たちの青い夏』より写真：Prime Video

――シーズン3で、ジェレマイアは最も叩かれているキャラクターと言っても過言ではありません。「ジェレマイアがベリーを求めたのは、コンラッドに勝つための手段だったのでは？」という意見をよく聞きます。こうした批判について、どう思いますか？

「まず、この作品は（原作者で製作総指揮の）ジェニー・ハンが作ったものです。僕は、彼女の描いたビジョンを一緒に実現したいと思いました。ベリーとジェレマイアは幼なじみで、成長するにつれてベリーに好意を抱くようになった印象です。実際にそうやって演じたら、批判もさまざま寄せられ、それも含めて興味深い経験でした。

誰であれ、大小さまざまなミスをします。でも一番大切なのは、ミスから学んでいくことです。ジェレマイアはミスをしてもそこから学んで、シリーズを通して大きく成長したと思います」

――ジェレマイアとベリーは4年間も交際していましたが、原作でベリーは最終的にコンラッドを選びます。その結末を意識しながら演じるのは、どんな感じでしたか？

「これに関してはいろいろな思いがあります。でも要するに、皆さんにはありのままのジェレマイアを愛してほしいんです。そして、愛する人のために犠牲を払い何でもする、ジェレマイアのような人と自分を重ね合わせて見てほしいです。恋愛において“良い人”は、往々にして目立たない存在になりがちですよね。そういう人を“つまらない”と感じて、危なっかしい相手を好む人もいます。でも結局は、親友や気心知れた相手と結婚するんだと思います。

『ジェレマイア派・コンラッド派』の争いには、そこまで驚いていません。ただジェレマイアという一人の人間を理解し、愛してほしいです。シリーズが終わってもジェレマイア派の人たちはいますから」