トム・クルーズ、ついに“初オスカー”獲得 ―― イニャリトゥ監督も絶賛「彼こそ映画そのもの」
俳優のトム・クルーズが、ついに“オスカー像”を手にした。映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が主催する第16回ガバナーズ賞において、クルーズは長年の功績を称えるアカデミー名誉賞を受賞。40年以上にわたるキャリアが、ようやくアカデミーの場で正式に讃える瞬間となった。
授賞式が行われたのは、オベーション・ハリウッドのレイ・ドルビー・ボールルーム。会場には、ジェニファー・ローレンス、レオナルド・ディカプリオら今年のオスカーの筆頭候補者をはじめ、多くの映画人が集結した。
名誉賞を受賞するトム・クルーズへトリビュートを捧げたのは、クルーズとともに2026年全米公開予定の新作を製作中のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。イニャリトゥ監督は「トム・クルーズは映画を作っているだけではありません。彼こそが映画そのものです」と述べ、この受賞が“最初のオスカーに過ぎない”と断言。45年に及ぶフィルモグラフィーをまとめたモンタージュ映像が上映されると、改めてクルーズの多彩な功績が会場を圧倒した。
名誉賞は式典の“トリ”として発表され、63歳になったクルーズは『ミッション:インポッシブル』のテーマ曲に迎えられながら登壇。会場は、熱烈なスタンディングオベーションに包まれた。
クルーズは、スピーチでスタジオやスタントチーム、映画館関係者、そして観客への感謝を述べ、「皆さんがいなければ、私にとってこのすべては意味を持ちません」と強調。さらに、クルーズが「これまで私とともに働いたことがある人は立ってください」と呼びかけると、同席していたスティーヴン・スピルバーグ、ジェリー・ブラッカイマー、クリストファー・マッカリーら名匠たちが立ち上がって拍手を送った。
ハリウッド屈指のプロ意識とアクションへの挑戦、さらには映画館文化を守る姿勢で知られるトム・クルーズ。スピーチでは、続けて「皆さんはいつも私の心の中にいます。私が過去に作った映画も、これから作る映画も、その1つひとつの映像には、皆さんの存在が刻まれています。そして私は、この映画という芸術のために、これからもできる限りの力を尽くし続けます。新しい才能を支え、映画の魅力と力を守るために——できれば、もうあまり骨を折らずに済むようにと願いながら」と宣言し、会場から万雷の拍手を浴びた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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