ヘンリー王子&メーガン妃、慈善団体アーチウェルを再編、改称し新体制始動
ヘンリー王子とメーガン妃が、自身らの慈善活動を担う団体「アーチウェル(Archewell)」を再編し、新たに「アーチウェル・フィランソロピーズ(Archewell Philanthropies)」へと改称した。
夫妻は現地時間金曜日、公式サイト上でこの変更を発表。新体制ではフィスカル・スポンサーシップ(財政支援型)モデルを採用し、活動の柔軟性と国際的な影響力の拡大を目指すとしている。
声明によれば、この再編は夫妻だけでなく、長男アーチー(6)と長女リリベット(4)も含めた“家族としての慈善活動”をより強化する狙いがあるという。
「5年間にわたる活動を経て、アーチウェル財団はアーチウェル・フィランソロピーズへと進化する。私たちは家族として、世界規模での慈善活動をさらに広げていく」と、声明はその意義を強調している。
フィスカル・スポンサーシップ移行の意味とは
今回採用されるフィスカル・スポンサーシップは、特定のプロジェクトや団体を支援する際の柔軟性を高め、管理面を簡素化できる点が特徴だ。一方で、従来の財団形式に比べ、支援内容の詳細な内訳が外部から見えにくくなる可能性も指摘されている。
実際、アーチウェル(Archewell)が公開した2024年の米国IRS提出書類(Form 990)では、年間の助成金の内訳が明らかにされており、最大額は子どものオンライン安全に関する啓発を行う団体「Screen Sanity」への15万ドル(約2360万円※)であった。新体制では、こうした詳細情報の公開方法が変わる可能性があるが、現時点では不明だ。
※2025年12月20日現在のレートで換算
5周年を迎えたアーチウェルの“次章”
同日には2025年インパクトレポートも公開され、共同エグゼクティブ・ディレクターのジェームズ・ホルトとショーナ・ネップは、新体制下でも使命は変わらないと強調している。
「5年前、アーチウェル・ファンデーションは“行動し、善をなす”というシンプルで力強い信念から生まれた。5周年を迎えた今、その使命はこれまで以上に重要であり、アーチウェル・フィランソロピーズとして世界中のコミュニティへの支援をさらに深めていく」

エンタメ事業との両輪──Netflixとの継続的パートナーシップ
慈善活動と並行し、夫妻はエンターテインメント分野でも存在感を示し続けている。アーチウェル・プロダクションは現在もNetflixとのファーストルック契約を維持しており、メーガン妃は2025年初頭にライフスタイル番組『ウィズ・ラブ、メーガン』を配信。さらにNetflixは、彼女のライフスタイルブランド「As Ever」もパートナーとして支援している。
Netflixのコンテンツ責任者ベラ・バジャリアは、夫妻について次のように評価している。
「ヘンリー王子とメーガン妃は、世界中の視聴者の心に響く影響力を持つ存在だ。ドキュメンタリーシリーズ『ハリー&メーガン』は当社でも屈指のヒットとなり、『ウィズ・ラブ、メーガン』や『As Ever』の商品も記録的な売れ行きを見せている。今後もアーチウェル・プロダクションとの協業を続けていく」
慈善活動とメディアビジネスという二つの軸を持つアーチウェルの新体制は、夫妻の“次なるフェーズ”を象徴する動きと言えそうだ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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