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インド映画『クベーラ』とは?ダヌシュ怪演の社会派スリラーの魅力に迫る

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インド映画『クベーラ』とは?ダヌシュ怪演の社会派スリラーの魅力に迫る
映画『クベーラ』より © Sree Venkateswara Cinemas LLP&Amigos Creations. All rights reserved.
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富は人を幸せにするのか、それとも破滅へと導くのか――。2026年4月17日(金)より全国公開されるインド映画『クベーラ』は、そんな普遍的な問いをスリリングな物語の中で描き出す社会派クライムスリラーだ。

本記事では、シェーカル・カンムラ監督が人間の欲望と道徳の揺らぎをテーマに、インド社会の格差問題を鋭く浮かび上がらせる『クベーラ』の魅力に迫る。

▼インド映画の常識を覆す?!『クベーラ』あらすじ

映画『クベーラ』ポスタービジュアル
映画『クベーラ』ポスタービジュアル © Sree Venkateswara Cinemas LLP&Amigos Creations. All rights reserved.

タイトルの『クベーラ』は、インド神話に登場する富と財宝の神の名に由来する。莫大な富をめぐる陰謀の中で、社会の底辺で生きる若者が運命を大きく変えていく物語だ。

【動画】映画『クベーラ』予告編

『クベーラ』本予告 | 4.17公開

実業家ニーラジは石油利権を狙い、獄中の元敏腕捜査官ディーパクと結託。彼らは裏金の浄化に、社会から見捨てられたホームレスたちを利用する。

何も知らぬまま巨額の富を背負わされた物乞いの青年デーヴァは、組織から命を狙われる窮地へ。“命の値段=1,000億ルピー”をめぐり、財神クベーラに翻弄された3人の運命と、国家を揺るがす巨悪の末路を描く神話級の逃走劇が幕を開ける。

▼インド映画『クベーラ』主演ダヌシュが語る、貧困の過去と「心の平和」

映画『クベーラ』キャラクター写真
映画『クベーラ』キャラクター写真 © Sree Venkateswara Cinemas LLP&Amigos Creations. All rights reserved.

インド映画『クベーラ』の日本公開が迫るなか、主演のダヌシュが本国で行われたプロモーションイベントに登壇し、作品に込めた思いと自身の過去を語った。

ダヌシュは、インド国家映画賞を複数回受賞した実力派俳優。さらに、Netflix映画『グレイマン』ではライアン・ゴズリングと共演するなど、国際的にも活躍の場を広げている。

映画『クベーラ』より © Sree Venkateswara Cinemas LLP&Amigos Creations. All rights reserved.
映画『クベーラ』より © Sree Venkateswara Cinemas LLP&Amigos Creations. All rights reserved.

普段はプロモーションの場にあまり姿を見せないことで知られるダヌシュだが、今回のイベントでは本作について「強い自信がある」と語り、監督や製作チームへの深い信頼を示した。

スピーチでは、映画で演じた“物乞いの青年”という役柄に触れながら、自身の過去にも言及。「食事を摂るのにも苦労した時期があった」と、俳優として成功する前の貧困時代を振り返った。

映画『クベーラ』より © Sree Venkateswara Cinemas LLP&Amigos Creations. All rights reserved.
映画『クベーラ』より © Sree Venkateswara Cinemas LLP&Amigos Creations. All rights reserved.

物語の中心には、1,000億ルピーという莫大な富をめぐる争いがある。しかしダヌシュは、そのテーマをこう語る。

「本当の幸せは名声や成功ではない。心の平和と、自分を信じる気持ちから生まれるものだ」

ダヌシュの言葉は、映画の核心的テーマ――富と幸福の本質――と深く重なっている。

▼俳優ダヌシュの圧巻の変貌

映画『クベーラ』より © Sree Venkateswara Cinemas LLP&Amigos Creations. All rights reserved.
映画『クベーラ』より © Sree Venkateswara Cinemas LLP&Amigos Creations. All rights reserved.

作中でダヌシュが演じるのは、ティルパティの街で生きる物乞いの青年デーヴァ。伸び放題の髭とぼろぼろの服をまとい、社会の最底辺で生きる男だ。

だが彼の人生は、巨大な石油利権をめぐる陰謀に巻き込まれたことで一変する。デーヴァの変化を支えるのは、ダヌシュの圧倒的な演技力だ。

椅子を勧められても床に座り込む仕草、野良犬と食べ物を分け合う姿など、細かな演技の積み重ねによって人物像が立体的に描かれていく。純粋さと誇りを併せ持つキャラクターを、ダヌシュは説得力たっぷりに体現している。

▼富は人を変えるのか ――映画『クベーラ』のテーマとは

映画『クベーラ』より © Sree Venkateswara Cinemas LLP&Amigos Creations. All rights reserved.
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『クベーラ』の中心テーマは、「金は人間をどう変えるのか」という問いだ。富の神の名を冠したタイトルが示すように、本作は信仰、欲望、そして人間性を複雑に絡み合わせながら物語を展開する。

皮肉にも、作中で最も強欲な人物は敬虔な信者であり、一方で善良な女性は神を信じることができない。

デーヴァもまた、金を手にしたことで世界の見え方が変わっていく。しかし、その変化は彼に新たな葛藤をもたらす。シェーカル・カンムラ監督は、こうした矛盾を通して、人間の道徳と欲望の境界線を描き出している。

▼インド映画の新潮流を象徴する一作

映画『クベーラ』より © Sree Venkateswara Cinemas LLP&Amigos Creations. All rights reserved.
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『クベーラ』のキャストには、テルグ語映画界のスターであるナーガールジュナ・アッキネーニや、『プシュパ』シリーズで知られるラシュミカー・マンダンナが参加し、重厚なドラマを支える豪華な顔ぶれが集結。また、音楽は『プシュパ』シリーズの世界的ヒットを支えたデーヴィ・シュリー・プラサードが担当している。

圧倒的な俳優陣のパフォーマンス、鋭い社会批評、そしてスリリングな物語。『クベーラ』は、単なる娯楽作にとどまらない現代インド映画の新たな潮流を示す作品として注目を集めている。

映画『クベーラ』は、2026年4月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。

記事/和田 萌

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