保守派の非難を一蹴!ルピタ・ニョンゴ、ノーラン新作『オデュッセイア』配役批判に堂々反論「美しさは演技できない」
オスカー俳優のルピタ・ニョンゴが、クリストファー・ノーラン監督の新作映画『オデュッセイア』(9月11日公開)のキャスティングをめぐるネット上の批判に対し、自身の見解を明かした。ニョンゴは本作で、「世界で最も美しい女性」と称されるトロイのヘレネ役を演じており、有色人種の俳優の起用に対して一部から反発の声が上がっていた。
▼ルピタ・ニョンゴが語る、新作『オデュッセイア』ヘレネ役への誇り
米誌『エル』の最新インタビューに応じたルピタ・ニョンゴは、『オデュッセイア』が歴史ドラマではなく「神話の物語」であることを指摘。「私はクリス(ノーラン監督)の意図や、彼が語ろうとしている物語を全面的に支持しています」と語り、今回のキャスティングが現代の世界を体現していると主張した。
【動画】9/11公開!ノーラン新作『オデュッセイア』予告編
さらに、ネット上の批判について「弁明を考えることに時間を使うつもりはありません。私が関わろうが関わるまいが、批判は存在するものです」と一蹴。『オデュッセイア』という壮大な叙事詩に参加できること、そしてノーラン監督から役を任されたことへの深い誇りを表現した。
▼美貌の先にあるキャラクターの深層へ

ヘレネというキャラクターが、しばしば「1,000隻の軍船を動かした美貌」という外面的な要素のみで語られる点について、ニョンゴは役者としての確固たるアプローチを示した。「『美しさ』を演技で表現することはできません。私が知りたいのは、そのキャラクターの人間性です。美しさや容姿の先にあるものは何かを探求しています」と述べた。
数多くの研究や解釈が存在する古典に挑むにあたり、ノーラン監督の脚本が羅針盤になったという。「クリスのような脚本家との仕事ですばらしいのは、すべてが脚本に書かれているということです。探求は目の前にある台本から始まります。私はそれを土台に役を作りました」と、作品への信頼を語っている。
▼イーロン・マスクら保守派の反発とニョンゴの決意

今回のキャスティングをめぐる騒動は、保守派の政治評論家マット・ウォルシュ氏がX(旧Twitter)上で「ノーラン監督は人種差別主義者と呼ばれることを恐れた臆病者だ」などと批判的な投稿をしたことで、主要メディアでも大きく報じられることとなった。この投稿には、実業家のイーロン・マスクも「その通りだ」と同意の返信を送り、議論を呼んでいた。
こうした周囲の雑音に対し、ニョンゴはインタビューの最後で次のように締めくくった。 「いまだに私を受け入れない人たちのことばかりを考えて、時間を使うわけにはいきません。自分を信じてくれる仲間を見つけて、前へ進むだけです。私は、長く残るタフな人間に育ってきたと信じています」
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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