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クリストファー・ノーラン最新作『オデュッセイア』予告編に賛否――「古代ギリシャなのに現代アメリカみたい」

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クリストファー・ノーラン最新作『オデュッセイア』予告編に賛否、マット・デイモン、ゼンデイヤ、『オデュッセイア』より
マット・デイモン、ゼンデイヤ、『オデュッセイア』より 写真:Melinda Sue Gordon/Universal Pictures
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クリストファー・ノーラン監督の注目の最新作『オデュッセイア』の日本公開日が9月11日(金)に決定。しかし、その最新予告編をめぐり、ある議論が巻き起こっている。

本作は古代ギリシャの叙事詩を原作としているにもかかわらず、俳優たちが現代のアメリカ英語を話しているため、「違和感がある」という意見が相次いでいるのだ。

映画『オデュッセイア』“全員アメリカ英語”に違和感?予告編に賛否の声

今週公開された最新予告編には、初公開となる多くの本編映像が含まれており、豪華キャストと圧倒的なスケール感に興奮したファンも多い。

一方で、登場人物たちが現代的なアメリカ英語で話していることから、「全員オハイオ州出身みたいな話し方」「まるでスターバックスの前で会話してるみたい」「アメリカ英語のセリフは、重厚な剣と甲冑の世界観にはどうしても合わない」といった声も挙がっている。

中でも象徴的なのは、マット・デイモン演じるオデュッセウスが戦闘へ突入する際に叫ぶ「レッツ・ゴー!」というセリフだ。驚くべきことに、イギリス人俳優であるトム・ホランドロバート・パティンソンまで、完全にアメリカ英語で演じている。

トム・ホランド、『オデュッセイア』より
トム・ホランド、『オデュッセイア』より 写真:THR.com

これは、ハリウッドの歴史叙事詩における「登場人物はイギリス英語で話す」という暗黙のルールを逸脱した試みでもある。『十戒』(1956年)から『ベン・ハー』(1959年)、『グラディエーター』(2000年)、『ROME/ローマ』(2018年)、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011年~)に至るまで、多くの歴史叙事詩ではイギリス英語が用いられてきた。

イギリス英語は、アメリカ人にとって程よい「異国感」があり、古典的な雰囲気を演出しやすいことから、こうした暗黙のルールが成立したと言われる。

一方で、「よく考えれば、古代ギリシャやローマを舞台にした作品でイギリス英語が使われるのは不自然。別にやめてもいいと思う」という意見も見られる。

“聞き取りやすさ”を重視?クリストファー・ノーラン監督の狙いとは

ノーラン監督自身はイギリス出身であり、彼にとってイギリス英語は「異国感」や「古典的な雰囲気」を感じるものではないのかもしれない。

また、ノーラン監督は『ダンケルク』(2017年)、『TENET テネット』(2020年)、『オッペンハイマー』(2023年)などの作品において、「セリフが聞き取りづらい」という評価を受けてきた。そのため、今作ではアメリカ人にとって聞き取りやすいセリフを採用した可能性もある。

なお、ノーラン監督と反対に、メル・ギブソン監督は古代語のセリフに真正面から挑んだ。『パッション』(2004年)ではアラム語・ラテン語・ヘブライ語を使用し、『アポカリプト』(2006年)では全編をユカテク・マヤ語で撮影した。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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