『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』のサンドラ・オー、過去の“閉鎖的なハリウッド”を振り返る――「韓国系ルーツを隠していた」
人気医療ドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』(2005年~)のクリスティーナ・ヤン役として知られる俳優サンドラ・オーが、5月13日(水)にHBO Maxで配信されるドキュメンタリー『The A List: 15 Stories from Asian and Pacific Diasporas(原題)』に出演し、自身のキャリアを振り返った。
オーは『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』に10シーズンにわたって出演し、一躍スターダムにのし上がった。しかし、以前は自身が韓国にルーツを持つことを隠していたという。オーはカナダ生まれの韓国系移民2世である。
「あの頃は今とは違う時代でした。しかし、『グレイズ・アナトミー』のキャストの半分は非白人でした。それ自体、当時は画期的だったのです」とオーは語る。
当時、同シリーズの生みの親であるションダ・ライムズをはじめとするスタッフ・キャストの間には、一か八かの空気が漂っていたという。「『この件は大きく騒がず、とにかくやってみよう。うまくいくか試してみよう』という空気でした。しかし、実際には大ヒットしたのです」とオーは振り返る。

オーは、カナダの映画『Double Happiness(原題)』(1994年)やドラマ『The Diary of Evelyn Lau(原題)』(1994年)などで注目を集め、その後ハリウッドへ進出。映画『プリティ・プリンセス』(2001年)や『サイドウェイ』(2004年)に出演した。
その後、『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』の演技でエミー賞にノミネートされ、アジア系俳優として歴史を刻んだ。過去のインタビューでは、クリスティーナにふさわしいセリフへ修正するよう脚本の変更を求めたことや、脚本チーム内に“サンドラ・オー担当”のスタッフが存在していたことも明かしている。
ドキュメンタリーの中で、オーは「自分を求めていない場所、あるいは尊重してくれない場所で、どう生き残っていくのか――当時はそういう時代でした」と語った。
さらにオーは、「白人中心の物語にアジア系キャラクターを無理やり入れたり、『リスクが高い』という理由で排除したりする時代は終わってほしいです」と訴えた。
「私が歩んできた道は、『目立たないように紛れ込めば、どうにか存在が認められるかもしれない』というものでした。しかし、ミシェル・ヨーやオークワフィナといったアジア系俳優が道を切り拓いてきた後で、そんな考え方はもう過去のものだと思いたいのです」
このドキュメンタリーは、アメリカ社会で過小評価されてきたアジア系アメリカ人やネイティブ・ハワイアン、太平洋諸島系コミュニティに属する人々の内面を映し出している。注目のドキュメンタリー作家ユージン・イーが監督を務め、俳優・コメディアンのクメイル・ナンジアニ、『サタデー・ナイト・ライブ』に出演するコメディアンのボーウェン・ヤン、DJのREKAらが出演している。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
【関連記事】
- 『グレイズ・アナトミー』シーズン22|オーウェンとテディの結末は?降板発表で注目集まる最終回【ネタバレあり】
- 海外医療ドラマおすすめランキング16選…往年の名作から異色作、1位に選ばれたのは?
- 【ディズニープラス】2026年3月おすすめ配信作品 ――『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2、『フィニアスとファーブ』新エピソードなど
- 『ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室 』高評価の理由とは?エミー賞5部門受賞したその魅力を解説
- ミシェル・ヨー、ベルリン国際映画祭2026で名誉金熊賞 涙のスピーチで父への感謝も
