【北米興行収入ランキング】“母の日決戦”勃発 『モータルコンバット/ネクストラウンド』VS『プラダを着た悪魔2』の勝者は?
今週末の北米興行収入ランキングは、アクション大作『モータルコンバット/ネクストラウンド』と、女性層を熱狂させる『プラダを着た悪魔2』による異例の首位争いとなっている。
IMAXアクションとファッションドラマ――対照的な2作品が市場を同時に牽引する構図は、2026年のハリウッド映画市場が“ジャンル横断型ヒット時代”へ突入したことを象徴している。
両作品は観客層も興行構造も対照的だ。
『モータルコンバット/ネクストラウンド』北米興行収入ランキング首位発進 IMAX効果で好スタート

『モータルコンバット/ネクストラウンド』(原題『Mortal Kombat II』)は、金曜日時点で約1,700万ドル(約25.5億円)を記録し、北米興行収入ランキングの首位に立った。
木曜プレビュー上映とIMAX先行上映の数字を加えると約520万ドル(約7.8億円)もが上乗せされており、週末全体では4,000万〜4,100万ドル(約60億〜61.5億円)規模に達する見込みとなっている。
観客層は男性が大半を占めており、コアファン層の強さが際立つ一方で、前作以上に一般層への浸透も進んでいる点が特徴だ。CinemaScore※では「B+」を獲得した。

SNS上ではIMAXによるバトルシーンの迫力や、カール・アーバンが演じるジョニー・ケイジの存在感が話題となっており、シリーズの拡張性を裏付ける結果となっている。
一部のマーケティング企業は4,500万ドル(約67.5億円)以上の開幕を予測していたが、配給のNew Line/ワーナー・ブラザースは当初から「3,500万〜4,000万ドル、世界興収6,500万〜8,000万ドル」と保守的な見通しを示しており、結果的にその予測に沿った滑り出しとなっている。なお前作『モータルコンバット』(2021年)はパンデミック下でHBO Maxで同時配信されたこともあり、劇場興行収入は北米4,200万ドル(約63億円)、世界8,440万ドル(約126.6億円)にとどまっていた。
※CinemaScore(シネマスコア)は、アメリカの市場調査会社が公開初日の映画観客を対象に実施する「満足度調査」
『プラダを着た悪魔2』が驚異の粘り 世界興行収入3億ドル突破へ

一方、『プラダを着た悪魔2』は公開2週目にもかかわらず、極めて安定した推移を見せている。
金曜日時点で約980万ドル(約14.7億円)を積み上げ、北米累計は1億1,000万ドル(約165億円)を超えた。世界興収はすでに3億ドル(約450億円)を大きく突破しており、すでに“2026年最大級の女性向け映画ヒット”との評価も出始めている。
前作の最終興行収入3億2,600万ドル(約489億円)を公開2週目にして早くも上回る見込みで、2023年の『バービー』以来最大の女性向け映画ヒットとなりつつある。
特に母の日週末というタイミングが追い風となり、女性観客を中心とした強い支持が興行を下支えしている点が大きい。
2026年の母の日週末は、北米興行市場が明確に“女性主導型ヒット”へと傾く転換点となり、映画のヒット構造そのものが変わりつつある。
SNSではファッション性やキャラクター関係の深化が話題となり、単なる続編にとどまらず、イベントムービーとしての価値を確立しつつある。
『Michael/マイケル』が記録更新 音楽伝記映画史を塗り替える

公開3週目を迎えるマイケル・ジャクソンの音楽伝記映画『Michael/マイケル』 も衰えを見せていない。
週末興行収入は3,500万ドル(約52.5億円)以上が見込まれ、北米累計は2億4,000万ドル(約360億円)、世界興行収入は5億7,000万ドル(約855億円)に到達する見込みだ。
5月8日には北米興行収入2億1,670万ドル(約325.5億円)の『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)を超え、インフレ調整なしでの北米歴代最高興収の音楽伝記映画となった。また同日、世界興収でも5億ドルを突破する節目を迎え、音楽映画ジャンルそのものの再評価を促す結果にもつながっている。
『ひつじ探偵団』が好スタート 口コミ型ヒットの兆し

Amazon MGMスタジオによる新作映画『ひつじ探偵団』も好調なスタートを見せている。
ヒュー・ジャックマン主演の同作は、羊たちが主人の死の真相を追うというコメディ・ミステリー作品。ユニークな世界観が話題となっており、週末興収は1,400万〜1,500万ドル(約21億〜22億5,000万円)に達する見通しだ。
観客評価も高く、CinemaScore※ではA評価を獲得しており、今後は口コミによるロングランヒットに発展する可能性がある。
なお本作は『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(2026年)のフィル・ロード&クリストファー・ミラーがエグゼクティブプロデューサーに名を連ねている。
ビリー・アイリッシュ3D映画がTOP5入りへ
音楽映画ジャンルでは、ビリー・アイリッシュのライブを3D映像化した作品も存在感を示している。
『ビリー・アイリッシュ – HIT ME HARD AND SOFT: THE TOUR (LIVE IN 3D)』は、ジェームズ・キャメロンとアイリッシュ本人が共同監督を務めていることでも注目されており、ライブ会場にいるような没入感を生み出すために独自開発した特殊3Dカメラを使用して撮影され、その映像体験が高く評価されている。
週末興収は約800万ドル(約12億円)規模と見られ、今週の北米興行収入ランキングTOP5入りは確実な情勢だ。
2026年映画市場が示す“完全回復と多極化”
この充実したラインナップを反映し、今週末の北米全体の興行収入は前年同週比87%増になると予測されている。
アクション映画、ドラマ映画、音楽映画、ファミリー作品、さらにはライブ体験型映画までが同時に成功しており、観客の嗜好が完全に分散化していることが明確になった。
『モータルコンバット/ネクストラウンド』と『プラダを着た悪魔2』の首位争いは、単なる数字の競争ではなく、現代の映画市場における“観客の主導権”を巡る象徴的な対決とも言える。
同時に『Michael/マイケル』やビリー・アイリッシュ作品の成功は、音楽映画というジャンル自体の再評価を加速させている。
この対決は、単なる興行争いではなく、2026年の映画市場構造そのものの変化を象徴している。
※円換算レートは1ドル=150円で計算
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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