『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』、ジャセアリーズ・ヴェラリオン役のハリー・コレット、エイゴン・ターガリエン2世役のトム・グリン=カーニーらに特別インタビュー! 「希望と絶望の両方を残すシーズン」【インタビュー後編】
大人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の200年前を描く前日譚、ゲームチェンジの第3章となる『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』の、ジャセアリーズ・ヴェラリオン役のハリー・コレット、エイゴン・ターガリエン2世役のトム・グリン=カーニー、コアリーズ・ヴェラリオン役のスティーヴ・トゥーサント、ハルのアリン役のアブバカル・サリム、ベイラ・ターガリエン役のベサニー・アントニア、レイナ・ターガリエン役のフィービー・キャンベルにインタビューをおこなった。
HBOオリジナルドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』が、2026年6月22日(月)より動画配信サービス「U-NEXT」にて独占配信が開始となった。
▼『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』予告編
『ゲーム・オブ・スローンズ』の200年前を舞台に、ターガリエン家の王位継承争いを描く『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。2022年のシーズン1はHBO史上最多視聴記録を更新し、続くシーズン2も世界中で高い支持を獲得するなど、世界的人気シリーズへと成長した。
新たに配信されるシーズン3では、《黒装派》と《翠装派》に分裂した王家による対立がついに全面戦争へと発展。七王国史上最大の内乱“双竜の舞踏”が本格的に幕を開け、多くのドラゴンが激突する壮絶な戦いが描かれる。政治的駆け引きや裏切り、予測不能な人間ドラマ、そして圧巻のドラゴンバトルなど、「ゲースロ」のDNAを受け継ぐ壮大なスペクタクルに期待が高まる。
今回ハリウッド・リポーター・ジャパンは、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』の主要キャスト陣へのオンラインインタビューを実施。作品への思いや新シーズンの見どころについて話を聞いた。
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ハリー・コレット(ジャセアリーズ・ヴェラリオン役)&トム・グリン=カーニー(エイゴン・ターガリエン2世役)
「ジェイスとエイゴンは思った以上に似ている」――若き後継者たちが背負う重圧
ーージェイスとエイゴンは、ともに若くして大きな期待を背負っています。それぞれどのように重圧と向き合っているのでしょうか?(THR Japan)
トム・グリン=カーニー:エイゴンは正直なところ、その責任をあまり上手く扱えていない人物だと思います。王に戴冠されたことで初めて人生の目的を見出し、父親になったことで無鉄砲な少年から少しずつ成長していきます。ただ、その一方で衝動的で予測不能な部分も残っています。責任を自然に背負える人物ではありませんが、そうした不安定さこそが彼の魅力でもあると思っています。
ハリー・コレット:ジェイスもある意味では似ている部分があります。ただ、彼はもっと慎重に物事を考えるタイプです。毎晩ベッドに入ってから、自分の決断や翌日の会議で何を話すべきかを考えているような人物です。家族や血統、そして王位継承者としての立場を守ることが彼にとって何より重要で、それが行動の原動力になっています。また、彼は常に自分の出自について向き合わなければならない立場でもあります。王位継承者であること、そしてドラゴンライダーであることが、彼のアイデンティティを支える大きな要素になっています。

「敵同士でなければ、友人になれたかもしれない」
――もしジェイスとエイゴンが王冠も鎧もない状態で向き合ったとしたら、お互いを理解できると思いますか?
トム:そう思います。二人とも非常によく似た人生を送っていますからね。常に周囲から期待され、見られながら育ってきましたし、上の世代がいなくなれば自分たちがその役割を引き継がなければなりません。そうした意味では、二人には多くの共通点があります。
ハリー:本当にその通りだと思います。視聴者からは正反対の人物に見えるかもしれませんが、育った環境や抱えているプレッシャーは驚くほど似ています。同じ問題に対して違う方法で向き合っているだけなのだと思います。
イベントでのハリー
長年同じキャラクターを演じるということ
――長期間にわたって同じキャラクターを演じ続ける経験についてどう感じていますか?
トム:長編ドラマシリーズならではの魅力だと思います。時間をかけて人物を深く掘り下げることができますし、人生の様々な局面を経験させることもできます。シーズンごとに新しい一面を発見できますし、自分自身もその人物について学び続けることができます。それは俳優として本当に貴重な経験です。
ハリー:僕は17歳の頃にこの作品に参加し、今は22歳になりました。文字通り、この作品と一緒に成長してきたんです。撮影現場のキャストやスタッフは第二の家族のような存在でした。若い頃の悩みや不安を抱えていた時期に、たくさんの人たちから助言をもらいましたし、俳優としても人間としても大きく成長させてもらいました。

「ファンタジーだからこそ現実を語れる」
――ドラゴンや王家を描くファンタジー作品だからこそ表現できることはありますか?
ハリー:僕がファンタジーやSFを愛する理由そのものなのですが、こうした作品は現実に近すぎて語りづらいテーマを扱うための素晴らしい手段なんです。政治や宗教、価値観が異なる人同士でも、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』についてなら同じ土俵で語り合うことができます。ドラゴンや王家というフィルターを通すことで、現実社会の問題についても冷静に考えられるのです。だからファンタジーは単なる現実逃避ではなく、人間社会を映し出す鏡でもあると思っています。
トム:まったく同感です。
スティーヴ・トゥーサント(コアリーズ・ヴェラリオン役)&アブバカル・サリム(ハルのアリン役)
「父と息子ではなく、一人の人間同士として」――コアリーズとアリンの物語
――シーズン3でファンは何を期待できますか?
アブバカル・サリム:アリンは大きく成長します。これまで港で働く男だった彼が、自分の立場や役割を見つけていくことになります。今シーズンは彼にとって大きな変化と成長の物語になっています。
スティーヴ・トゥーサント:コアリーズは依然として深い悲しみを抱えています。その喪失感は様々な形で表面化しますし、ときにはかなり危険な行動にもつながります。自分の命さえ危険にさらしかねないような瞬間もあります。

「戦争は会話不足から始まる」
――王位を巡る争いの最も興味深い部分は何でしょうか?
アブバカル:もともとは家族の問題だったということです。本来であれば、話し合いによって解決できたかもしれない問題が、最終的には無数の命を奪う戦争へと発展してしまう。その過程は非常に興味深いですし、現代社会とも重なって見えます。
スティーヴ:私も同じ意見です。もし人々が少し立ち止まって話し合っていたら、この戦争は起きなかったかもしれません。作品の中でも、誤解が積み重なった結果として悲劇が生まれています。それは現代の世界にも通じるテーマだと思います。
ーーコアリーズとアリンの関係で、シーズン3を通して最も驚いたことは何でしたか?(THR Japan)
アブバカル:二人が思っていた以上に似ていたことです。シーズン2では「認知されなかった息子」と「不在だった父親」という構図でしたが、シーズン3ではその奥にいる人間性が見えてきます。二人とも驚くほど共通点が多く、互いを理解できる存在なのです。
スティーヴ:本当にその通りだと思います。シーズン2の終盤では大きな溝がありましたが、シーズン3では想像以上に早い段階で歩み寄りが始まります。その変化には私自身も驚きました。
アブバカル:表面的には家名や立場について話しているように見えても、その裏では互いを理解しようとしているんです。その過程が本当に丁寧に描かれていますし、シーズンを通してとても美しい関係性になっていくと思います。
海の上こそコアリーズの居場所
――今シーズンの海戦シーンについて教えてください。
スティーヴ:コアリーズにとって海こそが本来の居場所です。彼は政治も理解していますが、本質的には政治を好んでいるわけではありません。海の上では物事がもっと単純です。判断を誤れば命を落とす。それだけです。だからこそ、今回の海戦シーンはコアリーズという人物を最もよく表している場面の一つだと思います。

ベサニー・アントニア(ベイラ・ターガリエン役)&フィービー・キャンベル(レイナ・ターガリエン役)
「レイニスの遺志を受け継ぐ者たち」――ベイラとレイナの未来
――ベイラは今シーズン、より政治的・軍事的な役割を担っていますね。
ベサニー・アントニア:本当にうれしかったです。私はずっとベイラがこういう人物になっていくことを知っていましたし、その成長を演じられる日を待っていました。リーダーとして前に立ち、愛する人たちを守ろうとする彼女を描けたことは、とても特別な経験でした。少なくともシーズン序盤の彼女は、自分の役割を果たせることに誇りを感じていると思います。
ーー『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』には多くの強い女性キャラクターが登場します。ベイラとレイナは、その系譜の中でどのような存在だと思いますか?(THR Japan)
ベサニー:二人はターガリエン家とヴェラリオン家という異なる家系の血を受け継いでいます。ベイラは特に祖母レイニスから大きな影響を受けています。彼女がどんな人間になりたいのか、その価値観の多くはレイニスから受け継いだものです。一方で家族の欠点もよく理解しています。だからこそ、自分がなりたい人物像となりたくない人物像の両方を明確に持っているのだと思います。
フィービー・キャンベル:本当にその通りです。二人には尊敬できる家族がたくさんいます。でも、ただ家名を受け継ぐだけではありません。自分が本当に尊敬する部分を選び取りながら成長しています。家族の価値観を受け継ぎつつ、自分たちなりの道を切り開こうとしているのです。
ベイラ・ターガリエン
「勝利しても失うものがある」
――シーズン3の本質を一言で表すとしたら?
フィービー:これまでのシーズンは家族や帝国の構築が中心だったと思います。でも今シーズンの核心にあるのは「喪失」です。勝ったとしても何かを失う。勝利の代償は何なのか。本当にそれだけの価値があったのか。そうした問いを投げかけるシーズンになっていると思います。
ベサニー:本当にすばらしい答えだと思います。私もまったく同意見です。
ドラゴンとの不思議な絆
――ドラゴンとの関係を演じるのはどんな体験ですか?
フィービー:信じられないくらい特別な体験です。おもしろいのは、実際には存在しない相手なのに、本当に深い愛着が生まれることです。私はレイナとドラゴンの関係に強く感情移入していますし、ベサニーのムーンダンサーへの愛情は本当にすごいんですよ(笑)。
ベサニー:本当にそうなんです(笑)。しかも私たちは撮影中にドラゴンを見ることができません。完成した映像を観て初めて対面するんです。だから撮影が終わってからの時間こそ、ドラゴンとの絆を育てる期間でもあります。毎シーズン、その結びつきはどんどん強くなっている気がします。
「希望と絶望の両方を残すシーズン」
フィービー:レイナは本当に一生懸命頑張ります。でも努力したからといって、必ずしも望む場所へたどり着けるわけではありません。だから視聴者は彼女に少し同情するかもしれません。でも同時に希望も感じてくれたらうれしいです。ネタバレはできませんが、私はそう願っています。

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『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』は、2026年6月22日(月)よりU-NEXTにて独占配信開始。入り乱れる人物とドラゴンたちの形勢が大きく変わるゲームチェンジの最新章にご注目。
作品情報

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』(原題:House Of The Dragon)
【配信開始日時】2026年6月22日(月)第1話配信(以降毎週1話ずつ配信、全8話、字吹同時配信)
【あらすじ】
前王の娘レイニラとその叔父であるデイモンの婚姻、そして王家の血を引く落とし子たちから選出した、新たな騎竜者の擁立で勢力を増す《黒装派》と、瀕死状態の王エイゴンに代わり弟エイモンドが実権を握り、自由都市との同盟を固めた《翠装派》。《翠装派》と結託した自由都市の艦隊が迫るなか、《黒装派》の拠点である海域を舞台に、壮絶な海上戦「ガレットの海戦」が繰り広げられる。さらに、多くのドラゴンを兵器に王都占領を目論むレイニラたちの奇襲が加わり、戦火はウェスタロス全土を飲み込んでいく。
【スタッフ】
- 共同企画、ショーランナー、製作総指揮:ライアン・コンダル
- 共同企画、製作総指揮:ジョージ・R・R・マーティン
- 製作総指揮:サラ・ヘス、メリッサ・バーンスタイン、ケヴィン・デ・ラ・ノイ、ヴィンス・ジェラルディス、デヴィッド・ハンコック、フィリッパ・ゴズレット
- 原作:ジョージ・R・R・マーティン著『炎と血』
【キャスト】
- レイニラ・ターガリエン:エマ・ダーシー(吹替:早見沙織)
- デイモン・ターガリエン:マット・スミス(吹替:津田健次郎)
- アリセント・ハイタワー:オリヴィア・クック(吹替:坂本真綾)
- コアリーズ・ヴェラリオン:スティーヴ・トゥーサント(吹替:大塚明夫)
- クリストン・コール:ファビアン・フランケル(吹替:諏訪部順一)
- エイモンド・ターガリエン:ユアン・ミッチェル(吹替:新祐樹)
- エイゴン・ターガリエン2世:トム・グリン=カーニー(吹替:武内駿輔)
- ジャセアリーズ・ヴェラリオン:ハリー・コレット(吹替:大塚剛央)
- ベイラ・ターガリエン:ベサニー・アントニア(吹替:櫻庭有紗)
- レイナ・ターガリエン:フィービー・キャンベル(吹替:のぐちゆり)
- ヘレイナ・ターガリエン:フィア・サバン(吹替:内田真礼)
- ミサリア:ソノヤ・ミズノ(吹替:種市桃子)
- アルフ:トム・ベネット(吹替:後藤ヒロキ)
- ヒュー:キーラン・ビュー(吹替:平林剛)
- ハルのアリン:アブバカル・サリム(吹替:武田太一)
- ハルのアダム:クリントン・リバティー(吹替:大泊貴揮)
- ラリス・ストロング:マシュー・ニーダム(吹替:武藤正史)
- オーマンド・ハイタワー:ジェームズ・ノートン(吹替:浪川大輔)
- ジョン・ロクストン:ジョプリン・シブテン(吹替:三宅健太)
- ロデリック・ダスティン:トミー・フラナガン(吹替:辻親八)
- トーレン・マンダリー:ダン・フォグラー
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