BTSのグラミー賞応募見送りにCEOが「決断を尊重」──新設部門への批判にも言及
BTSが今年のグラミー賞選考への応募を見送ると発表したことを受け、レコーディング・アカデミーのCEO、ハーヴェイ・メイソン・ジュニアが声明を発表した。メイソン・ジュニアはグループの決断に理解を示すとともに、新設されたアジアン・ポップ部門を巡る批判についても説明した。
BTSのグラミー賞応募見送りにCEOが理解
BTSは現地時間の火曜日夜、インスタグラムを通じて、今年のグラミー賞の選考プロセスに楽曲を応募しない方針を発表。「音楽が地域や言語によって区分されるのではなく、音楽そのものとして聴かれ、愛されることを願っている」とコメントした。
これを受け、レコーディング・アカデミーCEOのハーヴェイ・メイソン・ジュニアは長文の声明を発表。「BTSが今年のグラミー賞の選考プロセスに参加しないことを知り、残念に思う。しかし、音楽制作者として、彼らの決断を理解し、尊重する」と述べた。
新設アジアン・ポップ部門への批判にも言及
BTSの発表は、レコーディング・アカデミーが新たな「最優秀アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス」部門を発表してから1カ月余り後のことだった。
同部門は、K-POP、J-POP、C-POPなどを含む、アジア市場で生まれた、または広く認知されているアジアン・ポップ音楽の優れたパフォーマンスを表彰するもの。1つ以上のアジア言語が重要な要素として使用されていることも条件とされ、受賞対象はパフォーマンスを行ったアーティストとなる。
一方、ファンからは、アジアのアーティストが主要部門で正当に評価される機会を失う可能性があるとの懸念も寄せられていた。
メイソン・ジュニアは、アジアン・ポップなどのジャンル部門に応募しても、「年間最優秀レコード」「年間最優秀アルバム」「年間最優秀楽曲」を含む主要部門への応募や選考対象から除外されるわけではないと説明した。
「ジャンル部門での評価と主要部門での評価は、どちらか一方を選ばなければならないものではない」と強調している。
「分断ではなく、評価されるアーティストを広げるため」
メイソン・ジュニアは、新たな部門の設置について、「分断するためではなく、15,000人のグラミー賞投票会員によって評価されるアーティストの幅を広げるため」だと説明した。
また、アジアン・ポップ部門は、アジアから生まれるポップ音楽の多様性や成長を称え、重要なアーティストに特別なスポットライトを当てることを目的としているとした。
「グラミー賞を運営する組織は、音楽と、それを生み出すすべての人々のために存在している」と述べ、地域や言語を問わず、世界の音楽コミュニティーの声に耳を傾けながら、世界中の人々の心を動かす音楽を生み出すアーティストを称えていく考えを示した。
なお、近年はBTSのほかにも、ザ・ウィークエンド、ドレイク、モーガン・ウォーレンらが、自身の作品をグラミー賞の選考対象として応募しない方針を示している。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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