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映画『オデュッセイア』海外レビュー ロッテン・トマト98%、批評家絶賛でノーラン監督史上最高評価

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クリストファー・ノーラン監督の新作映画『オデュッセイア』海外レビュー
オデュッセウスを演じるマット・デイモン 写真:MELINDA SUE GORDON/UNIVERSAL PICTURES
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クリストファー・ノーラン監督の最新作『オデュッセイア』が2026年7月17日(金)に全米公開される。本作はホメロスの古代ギリシャ叙事詩を原作とし、全編をIMAX 70mmフィルムカメラで撮影した映画史上初の長編作品としても注目を集めている。公開を前に海外メディアのレビューが出そろい、映画評論サイトRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)では現地時間7月15日時点で批評家支持率98%を記録。これはノーラン監督作品として過去最高のスコアだ。前作『オッペンハイマー』(2023年)に続く大ヒットも期待される中、本記事では『オデュッセイア』の海外レビューをもとに、米『ハリウッド・リポーター』をはじめとする主要メディアの評価をまとめて紹介する。

映画『オデュッセイア』海外レビューまとめ オデュッセウス役マット・デイモンの評価は?

映画『オデュッセイア』海外レビュー ロッテン・トマト98%で批評家絶賛
(左から)シャーリーズ・セロン、サマンサ・モートン、ジョン・レグイザモ、トム・ホランド、マット・デイモン、アン・ハサウェイ、ルピタ・ニョンゴ、ゼンデイヤ、『オデュッセイア』NYプレミアにて 写真:MIKE COPPOLA/GETTY IMAGES FOR UNIVERSAL PICTURES

マット・デイモンが主人公オデュッセウスを演じ、トロイア戦争後に故郷イタカへの長い帰路をたどる物語。妻ペネロペをアン・ハサウェイ、息子テレマコスをトム・ホランドが演じる。さらにゼンデイヤロバート・パティンソンルピタ・ニョンゴジョン・バーンサル、エリオット・ペイジ、トラヴィス・スコット、シャーリーズ・セロンらが脇を固める豪華アンサンブルキャストだ。

米『ハリウッド・リポーター』レビュー 「マット・デイモンが新境地を切り開いた」

「構成面ではやや粗さも感じられ、『オッペンハイマー』ほどの緻密さや知的な奥行きには及ばないものの、豪華キャストの圧倒的な存在感によって作品全体が一段と引き立てられている」と、米『ハリウッド・リポーター』のデヴィッド・ルーニーは評した。「マット・デイモンはこれまでの出演作では見せなかったようなダークな一面を見事に演じ、アン・ハサウェイは脆さを内に秘めた揺るぎない強さを体現している。撮影や演出をはじめとする技術面も申し分なく、撮影監督ホイテ・ヴァン・ホイテマは印象的な世界各地のロケーションを壮大なスケールで映し出している」

一方で、いくつか課題も挙げている。「ノーラン監督は、オデュッセウスとテレマコス、それぞれの旅を並行して描いているものの、そのバランスを十分に取り切れておらず、構成にはややぎこちなさが残る。トム・ホランドは持ち前の魅力を発揮しているが、テレマコス役にはややミスキャストとの印象も受ける。ロバート・パティンソンと同じくアメリカ訛りで演じているものの、チュニック姿のピーター・パーカーを思わせる雰囲気があり、テレマコスの成長物語が本来持つ重厚さをやや損ねている」と指摘した。

映画『オデュッセイア』海外レビューまとめ
(左から)マット・デイモン、ゼンデイヤ、『オデュッセイア』より 写真:Melinda Sue Gordon/Universal Pictures

英『ガーディアン』レビュー 「IMAX映像美が圧巻」

「野心と大胆さ、真摯さ、そして豊かな創造性に満ちた作品だ。台詞にはやや大味な部分も見受けられるが、それすら作品の力強い勢いとして成立している。撮影監督ホイテ・ヴァン・ホイテマが捉えた、IMAXならではの圧倒的なスケールで映し出される雄大で孤独な風景は圧巻。さらに、太鼓の響きに彩られた迫力ある戦闘シーンも見どころとなっている」

米『IGN』レビュー 「必見の映画体験」と高評価

「必見の映画体験だ。ホメロスの壮大な叙事詩を映像化し、神話的な世界観にホラーや実存的な不安、さらにはユーモアまで織り交ぜながら、新たな解釈を加えた意欲作となっている。マット・デイモンの演技は安定感があるものの、キャリアを代表するほどの決定打には至っていない。一方で、豪華な助演陣がそれぞれの場面で存在感を発揮し、ノーランならではの独自のアレンジも作品に厚みを与えている。オデュッセウスの心の旅は、ときに荒波のように揺れ動き、『文明の衰退』というテーマもやや掘り下げ不足な印象は残る。それでも、戦争がそこに参加せざるを得なかった人々にもたらす影響については、力強く説得力のある描写がなされている。完璧とは言えないものの、非常に見応えのある映画体験である」

映画『オデュッセイア』海外レビューまとめ
トム・ホランド、『オデュッセイア』より 写真:Melinda Sue Gordon/Universal Pictures

英『エンパイア』レビュー 「ノーランだからこそ実現できた超大作」

「このスケールと迫力は、思わず息をのむほど圧倒的だ。現代の映画監督で、ここまで壮大なビジョンを思い描き、それをスクリーン上で実現できる人物はほとんどいない。だが、本作でとりわけ印象に残るのは、むしろ静かな場面の数々である。サマンサ・モートン演じるキルケーが登場する場面は、ノーラン作品の中でも屈指のホラー演出として高く評価されている。舞台は神話の世界でありながら、ノーランは巨大なIMAXスクリーンを通して、現代にも通じる人間の愚かさを鋭く描き出した。これほどのスケールと完成度を両立させられる映画監督は、ほかにいない」

英『テレグラフ』レビュー 「今年最高の映画」と絶賛

「ノーランと長年の製作チームが生み出したのは、奇想天外で畏怖を覚える、かつてない映画体験だ。今年公開された作品の中でも群を抜く一本と言えるだろう。時間を自在に操る演出で知られるノーランだが、本作はその集大成とも呼べる仕上がりだ。文学史上最古の物語のひとつを、ブロックバスター映画の未来を示す壮大な作品へと昇華させている」

ノーラン監督史上最高評価、映画『オデュッセイア』海外レビューまとめ
クリストファー・ノーラン監督 写真:Samir Hussein/WireImage

映画『オデュッセイア』公開前の批判にノーラン監督が反論

キャスティングへの異論現代的な台詞回しをめぐる公開前のオンライン上の批判について、ノーラン監督は「公開前に映画を見ていない人々の議論はすべて無意味だ」と一蹴していた。公開された海外レビューでは批評家から圧倒的な支持を集めており、その発言を裏付けるような結果となっている。

クリストファー・ノーラン監督超大作『オデュッセイア』本予告

海外レビューを見る限り、『オデュッセイア』は『オッペンハイマー』に続くクリストファー・ノーラン監督の新たな代表作になる可能性が高そうだ。日本公開への期待もますます高まる。

映画『オデュッセイア』は、9月11日(金)より日本公開。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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