ノーラン監督を震わせた『オデュッセイア』の演技とは? ヒース・レジャー以来の拍手が起きた瞬間
クリストファー・ノーラン監督が『オデュッセイア』の撮影現場で、出演者の圧倒的な演技にスタッフから拍手が起きた出来事を明かした。その演技を披露したのは、女神キルケ役を演じるサマンサ・モートンだ。ノーランにとって、現場で同様の反応が起きたのは『ダークナイト』でヒース・レジャーが演じたジョーカー以来だという。
ノーラン監督、『オデュッセイア』のサマンサ・モートンを絶賛
クリストファー・ノーラン監督は、最新作『オデュッセイア』で短い出演シーンながら強烈な存在感を放ったサマンサ・モートンの演技について語った。
モートンが演じるのは、ギリシャ神話に登場する魔女であり女神のキルケ。出演時間は限られているものの、物語全体の流れを左右する重要な役どころだという。
ノーラン監督は米紙『ロサンゼルス・タイムズ』のインタビューで、「彼女が登場すると作品のダイナミクスが変わる。ある意味、この映画はそのキャラクターにかかっていた」とコメント。
さらにノーラン監督は、サマンサの演技について「役柄への深い理解があり、表現に限界を設けない」と語り、長年敬意を抱いてきた俳優としての才能を称えた。
撮影中、モートンのあるテイクが終わった直後には、スタッフから大きな拍手が起こったという。ノーラン監督の妻でプロデューサーのエマ・トーマスも、その瞬間を振り返り、同様の反応が撮影現場で起きたのは、『ダークナイト』でヒース・レジャーがジョーカー役を演じた時以来だったと振り返った。
『オデュッセイア』豪華キャストを起用した理由
『オデュッセイア』では、マット・デイモンが主人公オデュッセウスを演じるほか、アン・ハサウェイ、トム・ホランド、ロバート・パティンソンら豪華キャストが集結している。
ノーラン監督は、神話上の象徴的な人物を描く作品だからこそ、最高峰の俳優陣をそろえたかったと説明。
主人公オデュッセウス役にマット・デイモンを選んだ理由については、観客を物語へ引き込む力と、激しいアクションをこなす身体能力を評価したと明かした。
「複雑な人物を演じるには、役に入り込みながら観客とのつながりを保てる俳優が必要だった」とノーラン監督は語る。
デイモンについて、過去作『オデュッセイア』とは異なるものの、作品ごとに観客から見た人物像を変化させられる俳優だと評価。「『オデュッセイア』のオデュッセウスは、普通の人間らしさと英雄的な側面を併せ持つ存在」と説明した。
また、撮影では過酷なロケーションや船を使ったシーンも多く、デイモンがキャストを率いる存在だったことにも触れた。
ロバート・パティンソンが『トワイライト』との共通点を語る
一方、オデュッセウスの求婚者アンティノオスを演じるロバート・パティンソンは、自身の過去作との意外な共通点について語っている。
パティンソンは映画『トワイライト』シリーズで吸血鬼エドワード役を演じ、ベラ(演:クリステン・スチュワート)をめぐって狼人間ジェイコブ(演:テイラー・ロートナー)と恋のライバル関係を繰り広げた。
ロンドンで行われた『オデュッセイア』のプレミアで、パティンソンはアンティノオスとジェイコブの立場が似ていると冗談交じりにコメント。
「ペネロペは2人の間で決められず、僕は彼女に選択を促しているようなもの」と語り、主人公の妻ペネロペをめぐる三角関係になぞらえた。
『オデュッセイア』は史上初の全編IMAX撮影作品に
『オデュッセイア』は、トロイア戦争から帰還する英雄オデュッセウスの壮大な旅を描くギリシャ神話映画。
故郷イタカ王国へ戻るまでの長い冒険の中で、妻ペネロペ(演:アン・ハサウェイ)と息子テレマコス(演:トム・ホランド)のもとへ帰るため、数々の試練に立ち向かう。
本作は全編をIMAXフォーマットで撮影した初の映画作品となり、上映時間は2時間53分。
クリストファー・ノーラン監督作『オデュッセイア』は、9月11日に日本公開される。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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